【食レポ】甘酒苦手な筆者が飲んだ「サキホコレ甘酒」の感想。味が気になる、実際どうなの?

秋田県の新しいブランド米「サキホコレ」。

(一財)日本穀物検定協会が実施した令和3年産米の食味ランキングでは、サキホコレが参考品種として特A評価を獲得するなど、そのおいしさは確約されている。

当ブログでは、秋田県新品種「秋系821(サキホコレが名付けられる前の名前)」のマスメディア向けキックオフイベントを取材したり、ライターを担当している秋田県広報広聴課公式note・あきたびじょんBreakでは、お米屋さんに市場に出回る前のサキホコレを食べた感想を伺ったことがある。

実家が米農家でもある筆者からすると、サキホコレは今、最も注目している秋田米といっても過言ではない。

2022年某日、秋田市卸町の秋田県酒類卸が、県の新たなブランド米「サキホコレ」を使った甘酒を数量限定で販売していることを知った。買わずにはいられない。

そしてこの度、ようやく道の駅美郷で巡りあうことができた。

値段は345円。背景の実家感は許してほしい

筆者は甘酒が苦手だ。子供の頃、横手のかまくら(イベント)に参加した時に振る舞われたあったかい甘酒がどうしても苦手で、それ以降あまり飲んだ経験がない。

さぁ、こいつはどうだろう。

威勢よく「うまさ満開」と華々しい文字を連ねているのを見ていると、「このYouTube面白いから見て~!」とむりやりスマホの画面を共有してくる人と通ずる強制感を覚えた。「おいしいから飲んで~!」という塩梅で押しかけられている気がしてならないのである。

画面共有されたYouTubeに対して黒目の割合を100%にしながら「面白いね~!」と返すように、筆者は「おいしかったね~!」と言わなければならないのだろうか。

違う違う、そうじゃない。

筆者はブログやSNSの情報発信において、”嘘”をつくのが嫌いだ。だからこの場所では絶対に嘘をつきたくない。自分に合わなければ、「やっぱり甘酒は苦手でした~」とレビューすればいいだけのこと…。そんなことを考えていると、サキホコレ甘酒のボトル越しから見えるお米のドゥルドゥルが「きっとお前苦手だよ」と語りかけてくる。いや、お前に決めつけられたくはない。

ふぅ、ひとまず飲んでみるか…。

飲む前にはっきりさせておこう。筆者が苦手なのは、お米のドゥルドゥル。歯ごたえがないこいつの見た目はまるで、アニメ映画『君の名は。』でも登場した”口噛み酒”のような印象を受ける(実際に口噛み酒を見たことはないが)。

しかしながら甘酒は、豊富な栄養が含まれていることや健康効果があることから「飲む点滴」とも言われている。また、甘酒は夏の季語でもあり、江戸時代には夏バテ防止の効果が期待できる飲み物として多くの人々から人気を集めていたらしい。

つまりあれだ。「色や見た目がアレでも飲めば健康になる!」と自己暗示して飲む“青汁”と同じ気持ちで飲めばいいんじゃないか?…そんな葛藤を繰り返していると、あれよあれよという間にお米の部分が沈殿してしまった。ああやばい、早く飲まないと。

グイッ…

じゃんご
ん!?!?

なんだこれ?

全然嫌な感じがしないぞ?

もう一杯いってみよう。グイッ….

じゃんご
俺、甘酒飲めるじゃん!!

苦手意識とはなんだ。

もしかすると筆者は、子供の頃に感じた「なんとなく苦手」というイメージを、ずっと植え込んでいただけではないか。いや、そうかもしれない。筆者はずっと「甘酒=苦手」と勘違いしていたのだ。

あれから20年以上の時を経て飲んだ甘酒は、「うまい」と感じた。雑味をいっさい感じない透き通るような口当たり。新米のコク深さ。秋田の米や黄金色に輝く稲穂が脳裏をよぎるほど、こいつの味わいは衝撃的だった。苦手だったお米のドゥルドゥルも、なんだおいしく味わえる。筆者はこでまで、どれほど「甘酒を飲めるシーン」を逃してきたのだろう。

「甘酒が苦手です」と語るのは、もうこのブログで最後にする。いつか横手のかまくらで、あの頃苦手としていた甘酒(あまえこ)をグイッと一杯やるのが、今後の目標になった。

筆者は甘酒が好きだ。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です