秋田限定「なべっこ遠足」は究極のコミュニケーションワークショップだった!

どうもです。
秋田ブロガー・ライター・YouTuberの
じゃんごブログ編集長です。

突然ですが…

「なべっこ遠足」って知ってますか?

「なべっこ遠足」は秋田の学生たちにとって”おいしい行事”です。

本日は「なべっこ」の簡単な紹介と、「なべっこ遠足」に隠された学習要素を紹介していきます!

 

秋田限定「なべっこ遠足」は究極のコミュニケーションワークショップだった!


なべっこ遠足とは?

「なべっこ」は学校の大イベント

なべっこ遠足は秋田県限定の伝統行事。

秋田県の学校では秋の大イベントとして野外で鍋をつくって食べる「なべっこ遠足」がおこなわれます。

なべっこ遠足では「いものこ汁」「豚汁」「だまこ汁」など、様々な鍋料理がつくられます。筆者は小・中・高全てなべっこ遠足がありました「なべっこ遠足」は、山形県で言う「芋煮会」と同じイメージですね。野外で鍋を囲み、ワイワイガヤガヤするんです♪

学校では”外の行事”とセットで「なべっこ」が行われることもあります。例えば、マラソン大会の後や体育祭(運動会)の後など。

 

「なべっこ」って何味なの?

重要な具材や味ですが、正式な決まりはありません。しかし、秋田の地域別に味や具材が違ってくるようです。


ままだびょん Next様より

ままでびょんNextさんのブログによると、このチラシはきりたんぽ屋さんの通販のダイレクトメッセージで届いたそう。

なべっこ分布

  • 秋田県北周辺:きりたんぽ鍋
  • 秋田県央(五城目周辺):だまこ鍋
  • 由利本荘周辺:豚汁
  • 秋田県南周辺:いものこ汁

秋田県において「なべっこ」は、エリアごとに内容が違ってくるようです。

「きりたんぽ」発祥の地は鹿角市。八郎潟周辺では「だまこ鍋」。県南は「いものこ汁」が発祥の地です(由利本荘エリアの「豚汁」は、発祥でも何でもないです)。秋田県内のなべっこはその地域の郷土料理で作られていることがわかりますね。

筆者は秋田県南に住んでいたのでなべっこ内容は「いものこ汁」でした。味噌味か醤油味かはお好みで。

 


やぐやぐ様より 海の家×なべっこイベント @秋田県八峰町 岩館海岸海浜プール

 


MACH IROG 大人の【なべっこ遠足】を最高に楽しむ方法−秋田より

 

 

究極のコミュニケーションワークショップ

秋田の学生は必ず行う「なべっこ遠足」。実はコミュニケーションの連携をとらなければ実行することが出来ないんです。

計画することで身に付くスキル

学校行事の「なべっこ遠足」を実行するにあたり、まずはグループで計画をたてなければなりません。

例えば、秋田県南の「いものこ汁のなべっこ」を作ろうとなった時、まずはグループ内で【味噌味】にするか【醤油味】にするのかを生徒たちで話し合わわなければなりません(この計画を練る授業が設けられます)

グループのメンバーは「なぜ味噌味(醤油味)が良いのか」をプレゼン(議論)しなければなりません。それには伝える力が必用不可欠です。

そして決定権があるリーダーは、メンバーの意見をうまくまとめなければなりません。将来を担う人材に必用なリーダー力が身につきます

全体ではそれぞれの役割を理解し、グループで一つのコトを成し遂げるために必用な協調性が身につきます

<グループで身につくスキルが必要>

  • 伝える力
  • まとめる力(リーダーシップ)
  • 協調性

 

一人ひとりに責任。試される信頼。

なべっこ遠足に必用なもの

  • 包丁・まな板
  • 食材(いものこ、味噌など)
  • 食器
  • チャッカマン etc…

「味」が決定した次は、誰がどの具材や材料を用意するかを決めていきます(学校では用意してくれません)

ですから、責任が伴う作業が始まります

 

鍋を家から持ってくる人は〇〇君。

いものこを買ってくる人は〇〇ちゃん。

全員分の食器を用意するのは〇〇さん。

 

このような塩梅で、一人ひとりに役割が与えられます。当日、持ってくる物を忘れるとなべっこは成立しません。

また、具材は各グループが自ら調達しなければなりません(こちらも学校は用意してくれません)

買出し班はそれぞれ予算が決められており、予算内で食材を調達しなければなりません。生徒たちは自ら地元スーパーに行き、食材の買出しをします(筆者の学校の場合)。なべっこ遠足の準備段階では、知らずのうちに遂行力が養われているのです

当日、どれだけチェックしても必ず何か(食器や割り箸など)を忘れているグループが出てきます。念のため、先生たちが「代用できるもの」を用意していますが、生徒は失敗の経験をそこで学ぶのです。




 

「なべっこ遠足」は伝統的な教育プログラム

筆者の両親も秋田県出身で、学生時代に「なべっこ遠足」を経験していました。

「なべっこ遠足」はずっと昔から教育プログラムとして採用されており、リーダーシップ、責任感、遂行力等々…様々なスキルを養うことができるイベント行事となっています。

こうして振り返ってみると、「なべっこ遠足」から学ぶことはたくさんありますね。

 

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