どうもです。じゃんごブログ編集長です。
今回は、じゃんごブログの特別企画。
そもそもこの企画、世界三大美女・秋田美人と言われている小野小町のルーツを知りたい!という私のわがままから始まった企画です。
昨年、このブログで取り上げた秋田美人の3名と、ライターの仕事をこなし小野小町の歴史に詳しい(ガチ)、逆木一さんのご協力のもと、私のわがままが実現しました。
そして、ミスりんごの方たちはとんでもないくらいの秋田美人です!ふぉぉぉーー!!
本当にありがとうございます!
【前編】と【後編】に分けて書きました。
お時間のある時に、
ごゆっくりご覧ください。
【前編】秋田美人と「元祖秋田美人」小野小町のルーツを巡ってみたin雄勝
逆木:本日は、よろしくお願いします。
秋田美人の皆さん(以下「美人」):よろしくお願いします!
じゃんご:じゃんごブログ特別企画なので(特に制限もないので)、逆木さん、ビッシリお願いします!(笑)
目次
ツアーメンバー紹介
ツアー案内人・逆木一さん
逆木一(さかきはじめ)さんは、小野小町の歴史にすごく詳しいんです!
ゲーム×シアターの楽しさを伝えるサイトGame Sounds Fun管理人。また、「言の葉の穴」というオーディオ機器の評論などをしているブログを運営しています。
今回のツアー案内人です。
秋田美人の皆さん(ミスりんご2017)
なんと秋田美人の方々が、私のわがままに付き合ってくれました!泣
以前じゃんごブログで、ミスりんご2017の記事を書かせていただいたご縁があります。
また、秋田の生活情報サイト「LIFE」では、秋田美人【ミスりんご守屋紀歩さん】に理想の男性像を聞いてみた!というタイトルで、記事を担当させていただいた経験などもあり、今回の企画にご協力してくださることに。
今回はみなさんに、秋田美人のルーツを学んでいただきます。3人とも公私ともに仲がいいみたい。
みなさん素敵すぎる。
じゃんごブログ編集長
秋田県のディープな情報をお届けするじゃんごブログを運営している、じゃんごです。
「秋田には何もない」と言われている現代で、ブログを通して秋田を存分に楽しんでいる秋田の若者。
このブログは1ヶ月で5万回見られています。
今回は、ツアー同行取材ですっ!
「小野小町を探すたび」
小野小町の出身地と言えば、秋田県雄勝町。
道の駅おがち・小町の郷からツアーはスタート!
逆木:私は大学を卒業してから、東京で働いていたのですが、地元秋田に戻ってきて仕事をしています。
大学で歴史を勉強していたものですから、「せっかく地元に帰ってきたのだから地元の歴史を学んでみよう」と思ったんですね。
そして最初に興味を持ったのが、地元湯沢市出身といわれている元祖秋田美人・小野小町だったんです。
美人:(真面目な表情で聞いてる)
逆木:小野小町について調べるために、観光ガイドブック以外の資料を探していたら、菅江真澄という江戸時代の紀行家が小野小町についてたくさんの資料を残していることを知りました。
実際に菅江真澄はここ雄勝町にやってきて、小野小町の史跡巡りをしています。というわけで、小野小町や菅江真澄の案内をする時は、雰囲気を出すために菅江真澄の恰好に扮しています。
普段、こんな格好をしてるわけではないですよ!
美人:そうですよねぇ~(笑) 楽しみです!
逆木:今日は一日よろしくお願いします。
美人:お願いします!!
じゃんご:お願いします!!
「そもそも小野小町ってどんな人?」
逆木:そもそも小野小町って「美人」というイメージがありますよね?秋田では右を見ても左をみても「こまち」という名が多いですし。
美人:確かに!
逆木:小野小町は秋田の有名人であり、和歌の名手でもありました…そして美人。さらには謎多き女性として歴史に名を刻んでいます。
これから小野小町にまつわる場所をいくつか巡っていきますので、存分に雄勝町に伝わる小野小町の物語を体感してください!
小野小町誕生「桐木田の井戸」
じゃんご:この場所、普段なら絶対訪れない場所ですよね~。貴重な体験!
逆木:この場所は、桐木田という場所になります。
美人:きりきだ?
逆木:そう、「きりきだ」です(笑)
逆木:そして「桐木田の井戸」と言われるのがこちらです。
美人:あ~井戸だ!
逆木:この井戸の水は、小野小町のお産に使ったと言われています。
美人:へぇ~!今は使われていないんですか?
逆木:今は使われていません。
小野小町のお父さんの小野良美(おののよしざね)は807年に京都から、地方役人の仕事で雄勝にやってきました。桐木田は良美の屋敷があった場所といわれています。
そこで、大町子と出会い、809年に小野小町が産まれました。
「元祖秋田美人」と言われる小野小町ですが、実は純粋な秋田県民(両親とも秋田県民)ではなく、京都の父親と秋田の母親から産まれた子なんです。
美人:そうだったんですね!(両親とも秋田県民だと思ってた…)
じゃんご:えー!?完全に秋田の血だけが流れているかと思ってました!
▲もうこの井戸は使われていないみたい。
逆木:ここからは、ガイドブックに載っていない話をします!
じゃんご:おぉぉ!!待ってました!!
逆木:実はこの井戸って昔から整備されてはいなかったんです(忘れ去られていた)。
ある時田んぼの持ち主の家に悪いことが続き、霊媒師に話を聞くと「何か埋まってる」という話を聞いたそうなんです。実際にそこで辺りを調べたら、この井戸が埋まっていたという話があるんです。
美人:えーすごい!
じゃんご:(じゃあ今も、なんらかのパワーがあるんだろうなぁ~)
逆木:では次は、大町子(小町のお母さん)のお墓に行きましょう。
母のお墓「姥子石(ばっこいし)」
逆木:この丸い石が「姥子石」と言われる、大町子のお墓といわれています。何個も石があるので、どれが何を意味しているかは不明です。
美人:ほんとだ~。他に石もある!
逆木:菅江真澄は当時の雄勝町で、小野小町の話を聞いてまわったのですが、そこでは「小野小町は鹿の子であった」という話がでてきたそうなんです。
全員:鹿の子!?
逆木:お母さんはもともと人間に化けた鹿だった…という話があります。小町が生まれた後、鹿の姿となり、どこへともなく去っていった…という。
美人:えぇ~!?
▲姥子石のある場所。農道の脇にある。
逆木:他にもいろんな話があり、このお墓は「馬の墓」という話もありました。
もともとこのお墓は「馬子石(うまっこいし)」と言われていて、どこかで「姥子石(ばっこいし)」に変わってしまったのでは?というものです。
逆木:そんな馬鹿な!?ってお話しですよね(笑)
美人:そんな馬鹿なぁ~!笑
ツボります。笑
逆木:小野小町が有名なのは、基本的に「京都で活躍したから」ですよね?京都に行く前の小町のゆかりの地は基本的に「桐木田の井戸」と「姥子石」のみです。
次ぎに行く場所からは、小野小町が京都から秋田に帰ってきた後のゆかりの地になります。
熱い恋の予感「御返事(おっぺじ)」
逆木:小野小町は36歳の時に京都から秋田に帰ってきたと言われています。
京都で活躍した小町なので、小町ファンが多かったんです。その小町ファンの1人、深草少将(ふかくさのしょうしょう)という若者は、なんと帰郷する小町を追いかけてきたんです。
じゃんご:一途じゃないですかぁ~。
逆木:ストーカーですけどね(笑)
美人:確かに!(笑)
逆木:この場所は、深草少将と小町が返事のやりとりをしていたことから「御返事」という名前がついています。
逆木:小町は、「会いたい」と求める深草少将に対し、ある難問を課します。
私の母は、芍薬(シャクヤク)の花が好きでした。
もし、あなたが私の事を想っているのなら、これから百晩、毎日欠かさず芍薬を一本ずつ私の家の前に植えにきなさい。
それができたなら、あなたの心に添いましょう。
美人:その話、知ってます!難題ですよねぇ~(笑)
じゃんご:試されてますね。深草少将。
逆木:もし、みなさんが都会で働き、秋田に帰ってきたとき、知らない男がついてきたらどう思います?
美人:ちょっと、こわい(笑)
もし「県外からついてきました」って言われたら、何も言えないよね(笑)
願いはきっと届く「磯前神社」
逆木:小野小町は皮膚病にかかっていた時期があり、肌が荒れていたと言われています。
「こんな顔では深草少将(小町のことを好きすぎる若者)に顔を見せることができない!」という小野小町は、肌を治すための猶予として100日間、深草少将に難問を出したと言う話もあります。
全員:へぇ~!つながった!!
逆木:そして皮膚病を治したかった小野小町は、ここ、磯前神社の境内にある泉の水で顔を洗い、お参りをして治療に励んでいました。残念ながら現在は泉が残っていないですが…。
逆木:実は小野小町のお話しは日本中にあり、秋田の言い伝えはどの地域よりも恵まれています。
よその地域の言い伝えだと、小野小町は100歳まで生きて死ぬに死ねず、こじきのような格好でうろつき無様な姿をさらしていました…その理由として、若い時に男を手玉にとったから。あらゆる才能があった小町は報いを受けたのだ…という(別の地域での)言い伝えもあります。
美人:そこまで言わなくてもいいのに~。
逆木:それに比べ、秋田に伝わる小野小町は、悲しい恋物語があったり、心安らかに1人一生を終えた…という言い伝え。
なぜ秋田では、落ち着いた物語になったかと言うと、やっぱりそこには「地元(秋田)のやさしさ」があったからだと、私は思うんです。
今になっても地元出身の人を悪く言わない県民性じゃないですか。地元だから。
悪くはできないし言えないでしょ?
全員:優しいエピソード(感激)
じゃんご:秋田県民のやさしさというか、人情熱いところって、昔からだったんですね。深い。
▲小野小町のように美肌になれ!と願う秋田美人たち
【後編】へ続く…
コメントを残す