どうもです。
秋田ブロガー・ライター・YouTuberの
じゃんごブログ編集長です。
ツイッターをよく利用する方なら薄々気づいているかと思いますが、「夏休み国内旅行人気伸び率ランキング」で秋田県が1位に選ばれていました!
「うぉー!すげー!」という歓喜の声と共に、「秋田…なんで1位になったの?」と感じてしまった筆者。
きっと筆者のように「なんで秋田1位?」と感じた県民も多いはず!
今回はなぜ秋田県が「夏休み国内旅行人気伸び率ランキング」で1位に選ばれたのか、自分なりに考察してみたいと思います!
夏休み旅行先 青森県伸び率204% 全国2位 https://t.co/iBWdNoadHe pic.twitter.com/znw1Wb73Yo
— 東奥日報(青森) (@toonippo) 2019年7月12日
【考察】夏休み国内旅行人気伸び率ランキングで秋田県1位だけどなんで!?
目次
夏休み国内旅行人気伸び率ランキングとは?
国内外の航空券、ホテル、レンタカー情報などの比較検索サイトを運営するスカイスキャナージャパン(東京)は11日、今年の夏休み期間の「人気急上昇の旅行先トップ5」を発表した。-Web東奥より
スカイスキャナージャパンが発表した「人気急上昇の旅行先トップ5」のことです。
先日この情報が解禁されてから、SNSでは「秋田すごい!」というような反響が多く見受けられました。
…その反面、
- なんで秋田が1位になったの?
- あまり変わったことないんじゃない?
といった疑問の声も上がっていたのは事実です。
筆者もこのランキングにはいささか疑問を抱いていた部分があるので、今回の記事では「なぜ秋田が1位になったのか」「秋田が1位になった要因」を考察していきたいと思います。
秋田県の伸び率は+246%
スカイスキャナージャパンが発表した「人気急上昇の旅行先トップ5」では、見事秋田が1位に選ばれています。
そして、秋田県の伸び率(昨年比較)は+246%という驚異的数字がでています。すごい。
数字だけ見ると「秋田めっちゃ旅行客きてるじゃん!潤っているじゃん」と思い込んでしまいそうになりますが、今回の結果は「スカイスキャナージャパン経由で予約された往復便の席数」でカウントされた数字(伸び率)となっています。
ですから、今回の結果を詳しく言うと「スカイスキャナー経由で予約された飛行機往復便の伸び率が秋田1位だった」ということになります。
それを踏まえた上で考察していきます。
東北の順位が良い
スカイスキャナーが発表した「人気急上昇の旅行先トップ5」は以下の通りです。
- 秋田県(伸び率246%)
- 青森県(伸び率204%)
- 宮城県(伸び率152%)
- 東京都(伸び率150%)
- 福岡県(伸び率146%)
1位の秋田県に続き青森県、宮城県と東北の伸び率が急上昇していることがわかります。
4位東京、5位福岡は日本で知られている有名観光地なのでそれほど順位に驚愕することはありませんが、秋田県民の筆者からすると、やはり「なんで秋田1位なの?」という疑問を抱いてしまうのが正直なところです。
なぜ秋田県が1位になったのか。
それではなぜ、今回のランキングで秋田県が1位になったのでしょうか。
秋田には豊富な観光資源がたくさんありますが、1位になれるほどの「実力」や「今夏魅力のコンテンツ」が果たしてあったのでしょうか。
その要因を考察していきます!
東北三大祭り
「東北地方の県がトップ3」になった結果を受け、スカイスキャナー公式記事にはこのような記載がされています。
“東北三大祭り”といわれる「秋田竿燈まつり」「青森ねぶた祭」「仙台七夕まつり」をはじめさまざまな夏祭りが開催され、多くの観光客が訪れます。-スカイスキャナージャパンより
確かに秋田県の「竿燈まつり」は全国的に知名度を誇る伝統行事。
秋田の伝統行事が「秋田1位」の因子であることに違いないのですが、竿燈まつりは毎年開催されており、2019年に限り特別な仕掛けをしている様子は伺えません。
つまり、竿燈まつりが秋田県の伸び率が+246%になった決定的要因とまでは言い難い気がします。(秋田竿燈まつり公式HP)
「避暑地」としての選択肢
現代の旅行観光客のほとんどは、インターネットでその土地情報を入手し、交通機関・宿泊先の予約を済ませてしまいます。
Google検索で「避暑地 日本」と検索すると、るるぶトラベルのランキング記事が上位にヒットします。
その記事では「青森県 奥入瀬・十和田湖」が2位。
2017年8月平均最高気温はなんと、22.6℃だそうです!(行きたい)
また、じゃらんニュースの「【2019】日本全県の避暑地47選!夏でも涼しい高原や滝、鍾乳洞など厳選」では、秋田県にかほ市の「元滝伏流水」が紹介されています。
したがって、
「日本の避暑地」で検索
↓
東北が多い
↓
夏の宿泊・観光先に選ばれる(予約完了)
という導線ができていることがわかります。
スカイスキャナーが発表した「秋田1位」や「青森2位」の理由として【日本トップクラス避暑地(涼しい宿泊・観光先)として選ばれている】ということが考えられます。
金農・秋田犬・ナマハゲの認知度UP
2018年~今日まで、秋田県の認知度が高まる話題がたくさんありました。
このブログでも、秋田県の名を全国へとどろかせる出来事やニュースを幾度となく取り上げています。
今回の「秋田1位」は、そのような【秋田の明るい話題】が結び付けた結果なのでは?とも考察できますね。
ここ数年で、秋田観光コンテンツの認知度が底上げされた感じがします。
<秋田県の認知度を拡散する話題>
- 金足農業高校(吉田投手)
- 秋田犬(ザギトワ)
- なまはげ(ユネスコ認定)
- とんぶり(ふかわりょうさん)
- 菅官房長官(令和おじさん・秋田出身)
- 住みたい田舎ランキング2位
- 日本酒
など
令和”初”の大曲の花火
秋田を代表する「祭り」は竿燈まつりだけではありません。
毎年8月下旬に行われている「全国花火競技大会 大曲の花火」では、人口約4万人弱の大仙市(大曲地区)が一夜にして80万人の観光客であふれかえります。
大曲の花火は、内閣総理大臣賞が与えられる花火大会。
内閣総理大臣賞が与えられる花火大会は「大曲の花火」と「土浦全国花火競技大会」の2大会のみってご存知でしたか?
当大会は日本国内で最も権威のある競技大会であり、秋田県大仙市の最有力観光コンテンツにもなっています。
大曲の花火は、エキサイトニュースが集計した「全国の花火大会ランキング」でも1位に輝いていることから【年々注目度が上昇している秋田コンテンツ】といえるでしょう。
2019年度の開催は「令和初」ということもあり、山場の大会提供花火は初のミュージカル形式で行われます!
新施設の影響
近年の秋田県は、新施設が続々と登場しています。
例えば、秋田犬発祥の地として大館市の魅力を発信する観光交流施設「秋田犬の里」や、全国ではじめての”まんが”をテーマとした美術館「まんが美術館」のリニューアルオープンなどがそれにあたります。
最近では、デザイン会社のシービジョンズが手掛けた、築43年の倉庫をリノベーション(大規模改修)した複合施設「ヤマキウ南倉庫」のオープンなどもありました。
これらは次世代の秋田県を担う観光コンテンツとして、全国から非常に注目されている施設です。
【新しくできた秋田の施設に行ってみたい!】
そんな思いが、秋田観光を選んでいただけるキッカケとなっているのでは?
芸能人・アーティスト効果
秋田県出身芸能人やアーティストのご活躍によって、県の認知度が広がっています。
秋田県出身アーティスト・高橋優さん主催の野外フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES(高橋優フェス)」は毎年秋田県内で開催されており、昨年の動員数はなんと1万6千人。
2019年で4回目となる高橋優フェスは、県や地域と連携して成立させているため、今となっては夏の風物詩的な秋田を代表する観光コンテンツとなっています。
また、2019年1月に東京都内で行われた「芸能人秋田県人会」では、THE 秋田のスター軍団といえる顔ぶりが一堂に会し話題を呼んでいます。
県人会を終えた後に投稿された佐々木希さんのインスタには「秋田県の皆様とこれからの秋田を盛り上げていきたいという話が出来るだなんて…」という一文がありました。
発信力がある【芸能人やアーティストが献身的に秋田を発信】した結果が、伸び率増加につながったのかもしれません。
ビジネス利用の可能性
スカイスキャナーが発表したランキングは、2019年7月15日〜8月31日に出発する国内全空港発の往復便について、予約席数を前年同期比の伸び率順にランキングされています。
ですから、旅行・観光客の利用だけでなく【ビジネスでの利用】もカウントされているはずです。
東京・大阪から秋田へ来られるビジネスマンが急増した出来事といえば、イージス・アショアの視察関係くらいしか思い浮かびませんが(新幹線利用かも)、なにかのビジネスで多く利用されたことも可能性として考えられます。
スカイスキャナーのGoogle検索順位について
スカイスキャナージャパンが発表した「人気急上昇の旅行先トップ5」は、スカイスキャナー経由で予約された往復便の席数でカウントされています。
ですから、今回の「秋田1位」というランキングは【航空チケット予約販売の優位性】も念頭に入れて考察していかなければなりません。
なぜスカイスキャナーの予約サイトで秋田が選ばれているのか。
…ミソはそこにあると思います。
スカイスキャナーが上位検索される
1位の秋田県では特に東京(羽田)と大阪(伊丹)からの予約が伸長し、全体の伸びに貢献しました。-スカイスキャナー公式サイトより
ランキングに最も影響した地域(秋田旅行を選んだ地域)は、東京と大阪でした。
試しに、Google検索で
「東京 飛行機 秋田」
と検索してみると、リスティング広告除けば、スカイスキャナーの検索順位は1位でした。
これが何を意味するかというと、【東京~秋田の便をネットで検索した際、多くの人がスカイスキャナーの予約サイトに辿り着きやすい】ということなんです。
予約サイトの閲覧数に比例して、予約率も上がっていると思います。
ちなみに、
「大阪 飛行機 秋田」と検索しても、結果は同じでした。
「格安チケット」の誘惑
上位検索されるスカイスキャナーの予約サイトのタイトル(見出し)にも注目してみましょう。
他社サイトと比較すると、【格安チケット料金の提示】がきっちりとされています。
検索した段階で、格安チケット料金(しかも安い!)が表示されていると、無意識的にそのサイトをクリックしてしまいますよね?
「格安チケット」をしっかりと提示することで、サイト内流入を狙っています。自然な流れで。
<予約サイトにおける上位検索の優位性>
- 「東京 飛行機 秋田」で検索
- 格安チケットが明確に提示されてるサイトがある。しかも上位検索で信頼感。
- 無意識でクリックしてまう(スカイスキャナーの予約サイト)
- サイト内を見てしまう。魅力的な内容。見やすい。
- そのサイト内でチケットを予約する人が多い
…という流れ。
今回のランキングにも影響している要因だと思う。
スカイスキャナーのサイト・アプリが見やすい
「見やすい」「使いやすい」「リーズナブルである」ことが、予約サイトの鉄板です。
スカイスキャナーの予約サイトを見てみると一目瞭然。
すごく使いやすいし、見やすい。
そしてスカイスキャナーは、公式アプリも存在します。
公式アプリもWebページ同様、「航空券」「ホテル」「レンタカー」の予約が全て可能となっており、旅行の計画がたてやすくなっています。いいね。
【ネット・アプリで簡単操作(予約)できる】って、やっぱり選ばれる。
話を簡単に済ませてしまうけど、「ネットが大事!」ということがわかりますね~。
考察結果:「秋田の総合力的結果」と「公式サイト・アプリの運営」が決め手になった
筆者の偏見が少し入り混じっていますが、「秋田1位」の決め手となった要因は、秋田の総合力と、公式サイト・アプリの運営(SEO対策・良質サービス)だと考えます。
これまで挙げてきた様々な要因が「秋田旅行」をより魅力的なものとし、「東京~秋田」「大阪~秋田」の便を検索した際、サイト内予約までの導線もキレイに用意されていました。
長くなってすみません。
個人的なモヤモヤが少し晴れた気がします。
秋田来てね。
秋田が急に1位に選ばれるなんて、驚きですが、
この記事の情報密度にも驚きです(笑)
やはり去年の甲子園の金農の活躍が発端というか、功績は大きかったと思います。
秋田、すごいじゃん!
ということを県民が再認識して、自信をもてたのだと思います。
そこから様々な形で秋田に関する情報発信が増えていったような印象があります。
この夏も全国からの観光客で元気な秋田になってくれることを期待します(^-^)
今までがあまりに低かったからとかないのかな。
でなければ、「竿頭」、「秋田犬」、「なまはげ」、「大曲の花火」、忘れちゃいけない「たらいこぎ大会」秋田はイベント盛りだくさん。