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取材した学生・先生の紹介

[写真左]3年生 桑村海羽(くわむら みう)さん [写真右]3年生 橋本純夏(はしもと すみか)さん 二人とも秋田市出身

生物資源科学部 生物生産科学科 植物分子生理グループ 藤田 直子(ふじた なおこ)教授

秋田県立大学が開発!腹持ちがいいお米









じゃんご え、そんなお米あるの!?



秋田県立大学で開発されたジャポニカ米由来の高レジスタントスターチ米。難消化性でんぷん(※)が通常の米の10倍程度高く、この米の元の変異体を使った米飯や米菓で食後の血糖値上昇抑制が認められています。
※血糖値の上昇抑制、血中コレステロールの上昇抑制、大腸の健康増進、空腹感の抑制など、様々な健康効果が期待できるでんぷん。


橋本さん そのまま食べるとおいしくないんですよ。





だから二人であの手、この手を使っておいしく食べられるよう工夫しています。

まんぷくすらりの米粉をつみれのつなぎにするとこで弾力性が増し、難消化性でんぷんの効果で少量でも満腹感を得ることができる

きんぴらごぼうを使うことで、まんぷくすらり独特の食感を減らす効果が期待できる




難消化性でんぷんは血糖値が上がりにくいことや整腸作用も期待できるので、最終的には「糖尿病患者に向けた病院食」などに向けて研究・開発を進めたいと思っています。
ほんとにおいしい?実際に食べてみた!

じゃんごもつみれ作りに挑戦!

意外と上手くできた!

きんぴらごぼうが入っておいしそうです

いい香りがしてきました

まんぷくすらり(米粉)を使ったつみれ汁、完成です!


じゃんご それではいただきます!


(もぐもぐ…)

じゃんご ん~おいしいです!!





しっかりと味がしみ込んでいて本当においしかったです!ごちそうさまでした!
実習が充実している生物生産科学科



これらの商品は秋田県立大学 秋田キャンパス売店ほか、アマゾン、道の駅おおがた(大潟村)などで販売中
















植物の能力を科学的に理解し、バイオテクノロジーによってすぐれた機能を引き出すことによって、植物生産に関する新しい産業の振興と発展に寄与できる人材を育成し、独自の研究を推進する学科です。
主役は学生!秋田県立大学の「学生自主研究」とは?





ですが自主研究は1年生から参加できるので、「いちはやく研究に触れたい!」、「あの先生から学びたい!」と思っている意欲的な学生にとって嬉しい制度なんです。

今回のレシピ開発は、生物生産科学科の自主研究のひとつだった




もし学生側から「こういう研究をしたい!」というのがあれば、先生と協議して自主研究のテーマを決めていきます。





ムダな研究はひとつもありません


その中で私が行っているでんぷんの研究が、お米に活用できることがわかったので商品化しようと。そうすること



藤田先生 秋田県立大学の先生たちで立ち上げた会社です。



将来的にスターチテックが大きくなったら、研究開発部門のスタッフとして卒業生を雇用するのが夢なんです。

藤田教授は㈱スターチテックの取締役。社長は秋田県立大学 中村保典 名誉教授が務める

研究している稲を育てる装置。成長速度は田んぼより早いそうです


その中でお米には10種類以上の酵素が関わっていることがわかり、いろいろな酵素が壊れた変異体の研究を行いました。いろんな変異体を作っていたらお米や麺にあう変異体を発見し、そこで初めて商品化が見えてきたんです。





とてもやわらかい餅や、ものすごくおいしいお米というように、これまでにはなかったお米の商品を生み出していきたいと思います!


光合成で光エネルギーを化学エネルギーに代えて有機物を作れるのは植物だけですし、人間にとっても重要な関わりがあるんです。その重要性や人間にとって欠かせない「食」について興味がある人を求めています。


秋田県立大学 秋田キャンパス 生物資源科学部 生物生産科学科
住所:秋田県秋田市下新城中野街道端西241-438
大学HP:https://www.akita-pu.ac.jp/
学科紹介ぺ―ジ:https://www.dbp.akita-pu.ac.jp/index.html