僕がパーソナリティーを務めるラジオ番組『おかもとじゃんごのカマドキャス(横手かまくらFM)』のスポンサーでもある、斉藤光学製作所に来ています。
きっと、「どんな会社なんだろう?」と思っている方も多いはず…ということで今回は、どんな仕事をしているのか、取材に来ました!
齊藤社長、よろしくお願いします。
こちらこそ、お願いします。
就職を考えている高校生や大学生、インターンシップを考えている方は必見です!
目次
斉藤光学製作所ってどんな仕事をしてるの?
社長はどんな人?
齊藤社長は2017年5月にAターンをされていますが、それまではどんなお仕事をしていましたか?
大学卒業後に化学メーカーに就職して、会社の業績やお金を管理する財務経理、会社全体の業務の仕方を整理する内部統制業務を担当していました。
内部統制業務とは?
会社を効率的かつ健全に運営するための仕組みづくりなどを行う業務。会社の仕組みや成り立ちを理解するうちに、経営について興味を持ち始めて、広い視点で会社を見つめることができたんです。
そんな時に、「そういえば親父、会社(斉藤光学製作所の社長)やってるけど、ちゃんとできてるのかな?」と考えるようになって。
地元(斉藤光学製作所)にも目がいくようになったんですね。
そうそう。あとは、美郷町の商工会長もやってた親父が、地元の取り組みをSNSで発信しているのを見て、より秋田への意識が湧きましたね。
お父さん、ナイスですね~!
マメ知識
- 齊藤大樹さんは3代目社長。お父さんが2代目、おじいさんが初代
- 社名は「斉藤」だが、社長の苗字は「齊藤」
- 社名を「斉」にしているのは、領収書を書きやすくするため(笑)
「ガラス事業部」って何を作ってるの?
「ガラス事業部」と「結晶事業部」の二つの事業部がありますが、HPを見ても、何を作ってるのかわからないんですよね(;^ω^)
例えば、ガラス事業部で作っている『ガラス基板』。これはどういうもので、何に使われているんですか?
例えばプロカメラマンなどがよく使用する、カラーフィルターってありますよね?
見た時あります!
そのガラス部分を、磨いて作っています!
あとは、カメラレンズを保護するプロテクションガラス、工事現場で使う測量機や医療系の測定装置の内部に使う、ガラス部品も磨いて作ってます。
すごい!!
斉藤光学製作所で磨いたガラスは、身近にある機械の一部として使われているんですよ。
マメ知識
- 「カメラ部品を作っている会社」と思われがち
- 実はいろんな機械の内部にあるガラスなどを磨いて作っている
「結晶事業部」って何を作ってるの?
次は、結晶事業部について知りたいのですが、HPによると…(熟読してる)
ほうほう。これってつまり、半導体(PCや家電などに必要な部品)を作るために、必要な材料(結晶基板)を作ってる…ってことですか?
そうです!!
でも、「結晶基板」ってなんですか?イメージすらできません。
ツルピカの、まるい材料の板です。
もともとこれは、筒状の材料のかたまりです。それを切断して板状にして、平らに削って磨いて、まるいウエハ(結晶基板)にします。
このような作業を、結晶事業部では行っています。
お話を伺ったら、カメラ、家電、医療機器、半導体など…いろんな機械に入っている材料を磨いて作っていることがわかってきました。
斉藤光学製作所は「磨き屋さん」です。ガラスのほか、最近では金属や樹脂を磨く依頼もきています。
このように、いろんな”磨き”に携わっている会社は、国内でも数える程度なんですよ。
よっ、美郷の磨き屋!!
マメ知識
- ガラス、金属、樹脂などを磨いている
- 海外の依頼もくる
工場だからボタン押すだけ?手作業もあるの?
工場ではどんな「削る・磨く作業」をしていますか?
大きく分けると…
- 形をつくる
ガラスを丸や四角にざっくりと削る - 粗削り
大きめの粒子の粉でザクザク削る - ツルピカにする
細かい粒子の粉でツルピカにする
という作業があります。①の「形をつくる工程」は、手作業が入ります。②~③の工程は機械で行うことがほとんどです。
そしたら②~③の作業は、ボタンを押すだけの簡単な仕事なんですか(^-^)?
そう思ってる方、多いんですよね~…
ち、違うんですか!?
製造業って、「ボタンを押すだけ」のイメージがついていますが、少なくとも斉藤光学製作所は、それだけではありません。
いつも同じ依頼ばかりではないので、「このガラスを磨くには、これくらいの荷重をかけなきゃいけない」とか、「○○ミクロン削りたいなら、○分くらい機械を動かせばいいのか」など、担当者が計算して機械をセットしているんです。
素材を理解・把握した上で、機械を調整・操作しなきゃいけないんですね。
そうです!それを「難しい仕事」と捉えるか、「自分で考えて作業するやりがいある仕事」と捉えるかは、その人しだいですね。
頭を使って素材や機械と向き合う仕事、かっこいいな~って思います!
マメ知識
- 手作業もある
- 機械の作業は単純ではないが、やりがいはある
会社全体の約半分が20~30代。なぜ若い人が多い?
採用サイトを見ていたら、「20~30代が全体の約半分を占めている」とありました。なぜ若い方が多いのでしょうか?
意識していませんが、新卒採用をして辞める人が少ないからですね。直近5年間で新卒採用した方は、1人も辞めてません。
え、すご…
中途採用もされてますか?
2023年の春頃に中途採用の募集をしています。その際は、10名以上の方が工場見学に来てくださいました。驚くことに見学者全員、女性でした。
それはなぜでしょう?
有給の取得率、残業の少なさ、年間休日の多さ、子育て等の支援の内容が、しっかり女性に届いている実感がありますね。
新卒・中途採用の方は、ほとんどが未経験者です。
仕事、難しくないですか…?( ;∀;)
正直、覚えることは多いと思います。ですが、新人のレベルアップを支援・サポートする体制は整っていますし、最近では、“教育する側”の管理職が受ける研修にも力を入れているので、ご安心ください!
マメ知識
- 新人研修(入社~2週間程度)
社会人マナー講座、PC作業講座、外部研修 など
インターンシップはいつでも大歓迎!
会社のnoteを見ましたが、読みごたえありますよね~!
インターン生が会社を斬って、斬られた社長がアンサーする記事も見ごたえありましたよ。
ありがとうございます!
採用ページのコンテンツも充実してますよね。
採用ページは、インターンシップ生のアイデアを反映してるんですよ。
インターン生のみなさん、達成感あったでしょうね。いずれ「ファンになってこの会社に就職する」ってことも考えられますね( *´艸`)
結果的に、インターンシップ生が就職を希望しなくても、この関係性が重要だと思ってて。いつか、何かのきっかけで、一緒に仕事したりできたら嬉しいなって思います。
斉藤光学製作所の実践的なインターンシップがうらやましい!
インターンシップはいつでも受け付けています。気になる方はご連絡ください!
最後に、今後の会社のビジョンを教えてください。
斉藤光学製作所は磨く技術で、社会や未来に貢献する会社です。日本のみならず、海外とも仕事をしている実績があります。
一度、秋田を飛び出した若者がAターンで(秋田に)帰ったとき、「斉藤光学製作所は首都圏にいるのと同じくらい、豊富な経験ができる場所」だと、自信をもって言える会社でありたいです。
地元の企業の理解を深めることができて、嬉しかったです!お忙しい中ありがとうございました~!