【新築住宅】「村上工務店が口コミや評判だけで選ばれてきた理由」を社長に聞いてきた。

 

どうもです。
じゃんごブログ編集長です。

 

「口コミや評判だけで(営業なしで)一年回している工務店がある」と噂を聞きつけ、今回は村上工務店(大仙市)の村上社長に取材をしてきました。

北海道の企画型住宅・sococoは秋田初展開ということで、その魅力についても深堀りしていきます!

 

プロフィール

  • 有限会社 村上工務店 (秋田県大仙市)
  • 代表取締役社長 村上満
秋田県大仙市周辺の小さなエリアの中で地道に活動している村上工務店。

三五工務店(北海道)の企画型住宅「(そここ)」を秋田県でも発信したいと三五工務店と交渉し、秋田県で初展開した。

 

秋田県大仙市の村上工務店


▲今回は村上工務店さんの企画住宅「sococo(そここ)」にて対談させていただきました。

 

じゃんご:村上社長の自己紹介、お願いしてもいいですか?

 

村上社長:俺のじいさんも大工で、父親も大工で、まぁ、俺も大工出身で…という感じかな(笑)

 

じゃんご:おじいさんは、この辺(大仙市・大曲)で大工をやられていたんですか?

 

村上社長:じいさんは結構、都会に出稼ぎをする大工だったみたいで、もう「のんべえ」でしたよ。

 

じゃんご:まさしく「秋田の人」ですね!

 

村上社長:昼から飲んでらったし。俺がものごころついた時からそんな感じで、働いてなかったね。

家の父親ばっかり働かされてて…家のじいさんと父親のやり方が全く逆走な雰囲気もありましたね~。

 

 

じゃんご:おじいさんは大工の棟梁ではなかったんですか?

 

村上社長:棟梁…ではなかったと思います。だって働いてるところ見たことないもん(笑)

 

じゃんご:そしたら村上社長のお父さんが、現在の「村上工務店」をつくったのですか?

 

村上社長:会社名を作ったのはたぶん父。で、法人化したのもうちの父。

 

じゃんご:社長が大工仕事を教えてもらったのは、お父さんですか?

 

村上社長:そう。

 

口コミや評判だけで選ばれる工務店だった。

じゃんご:村上工務店さん、口コミや評判だけで(営業なしで)一年回してるって聞いたんですけど、本当ですか?

 

村上社長昔はそれだけで回ってたね。今もなんとなく回せてるけど、だんだん少なくなってきてる。

やっぱり少なくなるのって危機感じゃないですか。これからは一番苦手な「営業(ブランディングなど)」の部分に力を注がないと…。

営業無しでも今までは食っていけたし、もう数年はたぶん大丈夫だとは思うんですけど、でもやっぱり知名度であったり、風格というか、「選ばれる工務店」でないと今後は続いていかないのかな~と思ってます。

それで、考え方を変えて秋田県初展開の企画住宅など試みてるんです

ターゲット層的にこれからは「若い人にウケる住宅会社」でないと今後やっていけないかなぁ~。と思ったりして。

 

じゃんご:見据えてるんですね!(というかもうすでに、このモデルハウス、僕一目惚れしてるんですが…)


▲2階リビング

 


▲キッチンからの景色。日当たりがよく、冬の秋田でも暖かい。

 

 

秋田の「今と昔」では家の理想が変化している


▲コンパクトながらも収納スペースもしっかり確保されていて、開放感がある。

 

じゃんご:お父さんが建てた家と、村上社長が建てる家って違いますか?

 

村上社長:考え方としては、全く正反対!

 

じゃんご:えぇ!?正反対なんですか?

 

村上社長:父親がやってた頃は和室が多くて、見栄えがよくて、すごい柱立ってるとか。そういうのが主流でしたね

 

じゃんご:あぁ~立派なやつですね。

 

村上社長:「見栄のお家」ですね。立派なんだよ~っていうやつね。

 

じゃんご:やっぱり秋田の人って意地張りたいとか、よく見せたい!って気持ちがすごいんですね。

僕の家もでっかい和室あったりします。玄関にデカい鷹の置物とかもあったり(笑)

 

村上社長:(深く頷く)

 

 

村上社長:やっぱり秋田は集まって、飲んで、っていう風習は昔からあるんですよ。

だからご近所さんが自宅へ来たとき立派なお家だと「これどごがら持ってきた?」とか言われたりね。そういう家が大事だったんですよ。

 

じゃんご:今の若い人たちは見栄を張らないで、家選びでもなんでも、コンパクトにお洒落に~という志向が感じられます。私たちなると「そんなにおっきい家いらねべ~」って。

それこそモデルハウス(sococo)入った瞬間、デザイン性とか機能性とか「いいなぁ~」って思いました!

 

村上社長:このモデルハウスに和室がないように、若い人には和室の需要が少ないですね。

だからこのような家(sococo)が選ばれやすい。365日住むのはお客さんなんで、みんなのこと考えた家づくりをすると、こうなる。

 

じゃんご:そしたら「秋田の家」はこれからどんどんコンパクトになっていきますね。

 

村上社長:そうだと思いますよ。核家族化してますし。

 

 

気密性と断熱性


▲「こてムラ」をあえて活かした塗り壁。ナチュラルな雰囲気を演出します。

 

じゃんご:今回モデルハウス(sococo)を秋田初導入した村上工務店ですが、やはり「気密性能」などはこだわり部分ですか?

 

村上社長:村上工務店は高断熱・高気密の家が特長なので断熱気密性能は元々高いと思いますが、施工法には違いもあるのでそういう面ではなかなか手間もかかりました。

ここは0.36cm2/㎡という良い結果がでています。

大工さんが隙間なく壁の中に隙間なく断熱材を施工することや、電気や配管の専門職の職人さんが、壁にコンセント用などの穴を開けても、そこから空気が漏れることのないように気密施工などを丁寧に行っていますよ。

断熱施工や気密施工を丁寧にポイントを抑えた工事ができない住宅会社もあるので、村上工務店はその辺をキッチリやるようにしています。

 

じゃんご:秋田で家を選ぶ(買う)際は、必ず注目すべきポイントですね。気密性の重要さ。

 

じゃんご:sococoには「断熱材」にもこだわりがあるんですよね?

 

村上社長:「押出法ポリスチレンフォーム」が外に50ミリ。あと壁の中に「高性能グラスウール20キロ」を120ミリ入れて、ダブル断熱。

 

じゃんご:ちょっと勉強不足で恐縮なんですけど、「すごく暖かい」ってことですよね?

 

村上社長:かなり(笑)

 

 

じゃんご:このモデルハウス、暖房つけてないですよね?実は入った瞬間から「あ、実家と全然違う!」って衝撃でした。

秋田の11月下旬で暖房つけてなくても大丈夫って…すごすぎます。

 

村上社長:そうだね~。sococoは秋田の冬に耐えれる住宅です。

 

じゃんご:ところでこのモデルハウス、2階リビングにした理由ってあるんですか?

 

村上社長:珍しいからね。北海道のsococoを視察した時、2階リビングを見てインパクトが強かったからね。リビングが明るくて景色も良いのもメリットです。

 


▲2階のベランダ。気持ちのいい朝を迎えられそう。

 

 

sococoには「秋田の杉」が使われている

 

じゃんご:この「梁」って杉ですか?

 

村上社長:sococoを生み出した北海道の三五工務店さんは、北海道のカラマツを床材として使用していました。秋田には秋田杉があるので柱と梁は秋田の杉にしてみました。

 


▲秋田の杉のあたたかさやぬくもりが感じられます!

 

じゃんご:秋田県民は地元愛が深いので、秋田の杉が家にあると愛着湧くし、落ち着きますね。(秋田版sococoめっちゃいい感動!)

 

じゃんご:モデルハウス(sococo)の見学会で、お客さんの反応はどうでしたか?

 

村上社長:反応は良かったです。やっぱり”良いもの”だから見てくれるんだと思ってます。今回は「北海道から来た住宅」というパワーワードがあったからね。

 

じゃんご:「絶対暖かいだろ!」と思って今回来たら、本当にあったかいんです。北海道で洗練された住宅感、ありますよ。

 

 

村上工務店の家づくり

 

じゃんご:sococoのように、「性能の良い家を建てる秘訣」ってありますか?

 

村上社長:例えば、断熱材って入れ方ひとつで効く・効かないが左右されるんですよ。

 

じゃんご:「とりあえず詰めとけばいい」ではダメなんですか?(詰めたらあったかいじゃんね?)

 

村上社長:ダメなんですよ。「なぜここさ入れるのか?」っていう理由がわかる大工さんでなければ、ダメですね。

そういう、細かいところに目を光らせていなければ、性能のいい家は建てることができないんです。

 

じゃんご:村上工務店の大工さんは何名いるんですか?

 

村上社長:今、3人です。うちは大工3人で作業して、必ず俺が見ておくようにしてます。

 

じゃんご:少数精鋭のチームだからこそ、抜かりなく、性能が良い家づくりを可能にしてるんですね。

 

 

大仙市 村上工務店に依頼・相談したい時


▲企画住宅sococoは機能面だけでなく「選ばれるデザイン」にも注目している。

 

じゃんご:村上工務店のお仕事ってエリアは限定されてますか?

 

村上社長大仙市・仙北市・美郷町でも仕事したことあります。あとは由利本荘市の仕事もやったことありますね。大仙市から50キロくらいのエリアなら仕事できます

 

じゃんご:もし「村上工務店にお願いしたい!」「リフォームしたい!」などお願いしたいときの窓口はどこになりますか?

 

村上社長:会社にお電話いただければ対応しますよ。「ちょっとお話聞いてもらえますか~?」程度の電話でも大歓迎です。直接来ていただいてもいいんですけど、抵抗ありますよね?(笑)

 

じゃんご:「家を建てる」以外にも依頼できますか?

 

村上社長:牛舎などの農業施設も建設しています。

 

じゃんご:(さすが、地元秋田!)

 

じゃんご:村上工務店さんへ注文住宅(一から相談して家を建たてるやり方)を依頼する場合、どのような手順を踏んでいくんですか?

 

村上社長:ご連絡いただいたお客さんから家族構成を聞いて、必要部屋数を聞きます。さらに和室の有無や寝室の広さなど、簡単な要望を聞いて図面化して提案。そこからすり合わせていく~といった感じです。もちろん予算に合わせて進めていきます

 

じゃんご:(実家ボロだから、ぜひお願いしたい…)

 

村上社長:やっぱり秋田なので「暖かい家」という要望は必ずでます。他のこだわり(デザインや機能性)は、人それぞれかなぁ~。

 

じゃんご:暖かい家、夢です。

 

 

まとめ

 

「いかに信頼される家づくりをしてきたか」

秋田県のネットワークは常に密接していて、評判や口コミで需要が減ったり増えたりする地域です。

村上工務店は常に地域密着で、近隣の方々のご要望に応じた木造住宅づくりに取り組んできた地場工務店。時代の移り変わりと共に秋田のニーズを的確にとらえ、2018年には秋田県初となる企画住宅sococoを導入しました(今回ご紹介したモデルハウスは既に売約済み)。

 

今回の取材で村上工務店さんが選ばれる理由がわかった気がします。

 

村上工務店なら、思い描いたライフスタイルをきっと実現させてくれる。

 

僕はアーティストやプロ選手だけが”夢を抱かせてくれるもの”だと勘違いしていました。

 

秋田県大仙市の村上工務店が選ばれない訳がない。

 

有限会社 村上工務店
〒014-0204 秋田県大仙市清水新田清水15
TEL:0187-56-3711
FAX:0187-56-3092
HP:https://www.murakami-kohmuten.com

 

●写真:R-room  鈴木竜典写真室
http://r-room-photo.com

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