『魔法をかける編集』の感想と藤本智士について

どうもです。じゃんごブログ編集長です。

 

「じゃんごブログ編集長」と名乗っているだけあって”編集”という言葉に敏感な私。先日、『魔法をかける編集(藤本智士)』を購入しました。

表紙もイカしてます!

この本を購入するきっかけは、著書-藤本智士さんの本だからです。藤本智士さんは秋田のフリーマガジン「のんびり」編集長であり、Re:Sの編集長という肩書き等…バリバリの編集者です。

 

藤本智士 Satoshi Fujimoto
Re_Satoshi_F

 1974年、兵庫県出身。「有限会社 Re:S(りす)」代表。兵庫県を活動拠点としながら、雑誌『Re:S』、『ニッポンの嵐』、フリーマガジン『のんびり』など、など、全国のさまざまな媒体で原稿執筆を手がけ活躍中。

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2017年8月3日

 

『魔法をかける編集』の感想とか書く。


秋田のフリーマガジン「のんびり」編集長でもある藤本智士さんは1974年兵庫県生まれです。

藤本智士さんの名前が私の地元秋田に知れ渡ってから、ずっと疑問を抱いていました。

  • なぜ藤本智士さんは秋田で仕事をしているのか?
  • なぜ「のんびり」を作ろうと思ったのか?
  • 一体何者なのか?

このような疑問を抱えたまま、今まで過ごしてきました。「のんびり」が発行されてからは、秋田県内のカフェや施設、いたるところで大容量のフリーマガジンが目につくようになりました。しかもじゃんごブログなんかより文章の質がいい。私はずっと、田舎で通用するフリーマガジンの編集長である藤本智士さんを片思いする少女の如く気にしていました。

『魔法をかける編集』では、私の疑問点がすべて網羅され、「のんびり」の制作意図や葛藤が綴られています。

 

 

みんな魔法がつかえるみたい。


『魔法をかける編集』では、”魔法”は<可視化する>ことだと自身の体験を基に綴られています。簡単に言えば「みえないものを、みえるように編集する」こと。そうすれば”受ける側”もストンと心の隙間が埋まるような、歯車がかみ合うような編集ができる。

どうやら藤本智士さんのビジョンは「半歩先」を見ているようで、「半歩先」の提示がほどよいのだと。

編集者として勉強になります。

 

 

編集という概念


編集といったら「雑誌の編集」「映像の編集」などがイメージできますよね?けれど『魔法をかける編集』では、あなたも編集者だという事を思い知らせてくれます。

例えば、SNS。

どのような内容で、どんな写真で、絵文字はコレで…。ポンと投稿ボタンを押せば、あなたというブランドの編集をしていることになります。気に食わない投稿があれば削除しますよね?「自分らしくないから」という思考が働いて削除しています。投稿を削除しても、自分自身を編集しているのです。街の写真、好きな歌手、おもしろい番組…。SNS(世界)へ発信しているあなたは、自分自身や街の編集者。

『魔法をかける編集』は、編集者という概念を再認識させてくれる一冊でもあります。




 

『魔法をかける編集』の”最後に”


”最後に”というあとがきがあります。そこに藤本智士さんの編集術が集約されていると言っても過言ではない気がします。いち編集者である私も、あとがきの格言的編集術にハッとさせられ、本書では最も印象深い言葉。

『魔法をかける編集』を読むまでは、藤本智士さんってセンスある人だしローカルメディアの申し子だなぁ~、という印象がありました。読了することでその印象はガラリと変わり「みんなも編集(発信)できるよ!だって秋田の皆がローカルメディアじゃん!盛り上げていこ!」そう藤本さんから等身大で言われているような気がしています。

ローカルメディアを扱う私にとって、非常に勉強になる一冊でした。

『魔法をかける編集』はこんな人にオススメ!

  • 編集という固定概念を取っ払いたい!
  • ローカルメディアを発信したい!
  • ”田舎で通用する編集術”を身に着けたい!

 

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