2022年9月7日に高橋優さんの公式YouTubeチャンネルで公開された、「秋田の行事(feat.柳葉敏郎, 藤あや子, 佐々木希 & 秋田県人会)MV」。
この曲は、9月17日から18日にかけて開催される秋田 CARAVAN MUSIC FESのテーマソングとして、高橋優さんが作詞・作曲を手掛けたものです。
♪どさ?えさ?んでねぐって フェスさ!
いぐべ いぐべ 皆して いぐべ
…歌い出しから畳み掛けられる秋田弁。サビには秋田県を代表する民謡『ドンパン節』の一節、「♪ドンドンパンパンドンパンパン」も歌われています。MVでは高橋優さん、柳葉敏郎さん、藤あや子さん、佐々木希さんが出演。秋田県出身の大スターたちが、この夏のフェスを盛り上げます。
今回の『秋田の行事』に限らず、高橋優さんの曲には秋田県(地元)を意識した曲があります。
『泣ぐ子はいねが』には、「♪秋田名物 八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ」という『秋田音頭』の一節が歌詞になっています。これらを一通り視聴したところで、強く感じることがあります。
秋田県民として、グッとくる。
高橋優さんの曲、大曲の花火で流れる津雲優さんの曲、秋田県民歌…。「秋田の歌」には、やっぱりグッとくるものがある。その正体は何か。
柳葉敏郎さんが歌う、『あきない歌』にもグッとくる。
この曲は、秋田県出身の作曲家・成田為三が作曲した『浜辺の歌』に新たな歌詞を添えて歌う部分が存在します。親しみあるメロディのせいか、秋田の大スターが歌っているせいか、懐かしくありながらワクワクする感覚にみまわれます。
青谷明日香さんの『うつくしい秋田(ふるさと)』もそう。
「ふきのとう」、「花火大会」、「じいちゃんが作ったあきたこまち」。歌詞のどこをとっても懐かしさを感じ、ノスタルジックな世界観に引き込まれます。筆者がとても好きな曲です。
これまで紹介した曲をふまえ、「秋田県民がグッとくる感覚はどこにあるのか」を考えてみました。まずは、これらの曲に共通する要素を挙げてみます。
- 秋田県出身者が歌っている
- 歌詞に民謡・音頭・文化・祭りがある
「曲・歌詞のクオリティ」や「知名度」を除けば、大きくこの2点に分けられると考えられます。「歌の上手さ」の感じ方は人それぞれなので、それも除いています。
とすると、一定のクオリティがある曲と歌詞さえあれば、筆者にも真似できてしまいます…。ですがこれだけで、秋田県民の心は動くはずがない。
それでは、グッとくる感覚はどこからくるのでしょうか。
ここから綴る文章は筆者の完全なる妄想と偏見で、データもなにもない「感覚」からくる表現をしています。
秋田県民の筆者がグッとくる感覚、それは表現者の「地元愛」からくるものだと思います。
「なんだよ、結局抽象的な言葉でまとめるのかよ!」という読者の声が聞こえてきますが、そうです、地元愛です。
どうすれば秋田に貢献できるか、どれだけ秋田を大切にしているか、これまでどんな関係性を築いたか…。それらを深く考えて表現した結果、受け手に「地元愛」として伝わるのではないでしょうか。これらの歌には、心がある。
先日開催された天王グリーンランドまつりでは、お笑い芸人のはなわさんが『潟上市の歌』というオリジナルソングを披露していました。この歌にもグッときた筆者。
はなわさんの故郷は佐賀県ですが、「潟上市のお客さんに喜んでもらえるように」という秋田への愛、おもてなしの心が垣間見えたから、筆者はグッときたのだと思います(捉え方は人それぞれ)。
地元愛を感じる瞬間は、その人の心が見えたとき。
話はそれますが、歌に限らず仕事でも「心」って大切だなと感じる今日この頃。
例えば筆者はフリーランスとして活動しているのですが、筆者の成果物に対してクライアントからいつもこんなメールが送られてきます。
「ありがとうございました」
「お疲れ様でした」
…冷たくね?
傲慢ですが、もっと褒めてほしい!って思うんですよね。だって周りに褒めてくれる上司や仲間がいないから。俺はロボットか…。
このように「感謝の言葉もないのかよ」というシーンは筆者に限らず、社会人なら一度は経験したことがあるはずです。
だから筆者は「心のある仕事」をしようと決心しました。
相手のことを考えて最善を尽くす。感謝の言葉を伝える。褒める。人間らしく「心」を持って仕事をしよう。もっと言えば、そうやって生きていこうと思うようになりました。
当たり前のことですが、やっぱり難しくて。
この前見たアニメ、リコリス・リコイルの千束(ちさと)の愛のある行動や気丈さにも憧れを抱きました。そういう人になりたい、心を持った人間でありたい、もっと気持ちを表現したい。これってすごく大切なことだと思うんです。
地元愛を持った情報発信。
心ある言葉づかい・行動。
どちらも大切にしていこう。
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