スペシャルインタビューの後編は私が聞きたいこと、秋田のことをたっぷりとインタビューしました。
後半戦スタートです!
秋田での夢
じゃんご:後編は「秋田のことについて」を羅漢さんとじっくり語りたいなと思っています。
羅漢:お願いしまぁ~す。
じゃんご:活動の拠点でもあった東京から住民票を秋田に移したようですね。羅漢さんがゲストの回の「爆夜~BAKUNAI~(ラジオニッポン)」を聴いて知りました。理由とかあるんですか?
羅漢:そうですね。やっぱり秋田は少子化、高齢化、人口減少といわれていて、その中で自分も秋田に貢献したいなって思いで。
じゃんご:そうなんですね。私と同じで秋田愛が強いですね(笑)
羅漢さんは「ワンマンライブ」「男鹿フェス出演」を実現させましたが、次ぎに秋田で成し遂げたい夢はありますか?
羅漢:夢かぁ~。
明確にやりたいことってあんまりないんですよ。結局、どのイベントもお声をかけていただいてる立場なので「武道館に立ちたい!」のような夢はないです。いただいた仕事を全力でこなして、ふと振り返った時に思い描いていた夢が叶ってた、って感じかな?
あとは秋田の音楽で生活できる環境(土台)を自分がつくる、っていうのが役割なのかなぁ~って思います。
若い人が秋田で音楽一本で生活していく…って今の秋田じゃ難しいんです。そもそも秋田は人口が少ないので「秋田だけで」は難しい。
じゃんご:確かに、共感してくれる一定層の人口が少ないですね~。じゃんごブログも似たようなところあります。
▲秋田で成し遂げたい夢について考える羅漢さん
羅漢:きっかけは勿論だし、どうにかして音楽で生活していける土台がまず必要かと思うんですよね。
例えば、お金を持っているのはじいちゃん・ばあちゃんなので、そこをターゲットとして需要を生み出していかなきゃお金もまわらいだろうし..。
自分は知名度を上げて売れていけば、秋田の音楽シーンをつくれる。難しいけど。そこではじめて若手への「きっかけづくり」ができたりするし「秋田でもできるんだ」って思える環境ができる。秋田の音楽シーンをつくりたいですね。
じゃんご:すごく共感します!じゃんごブログもそんな存在でありたいです。
秋田未踏のラッパー人生
▲コレアキ2018のライブ。羅漢Twitterより
羅漢:いままで「秋田のラッパー」として全国CDを出した人っていないと思います。その分、ファンの方・秋田の方から期待もあるのでここで今立ち止まっていれないんです!
僕が「この人絶対売れる!」と思った秋田の先輩でも結婚して子供ができて音楽辞めちゃって…やってたらよかったのになぁー。そんな現状を見てきた自分が、今ここから突き抜けることができたら秋田を変えていけると思います。折れそうになる時もあるんですけど(笑)
まずは多くの方に「羅漢の音楽」を聴いてもらって面白いと思ってもらえることが大事です。”布教活動”じゃないですけど、洗脳中ですね(笑)
じゃんご:私は洗脳されてます(笑)「洗脳(いい意味)」って、このじゃんごブログやってる上でも共感できます。結局じゃんごブログで意識してることって、名前覚えてもらうのも刷り込みというか、羅漢さんの言う「洗脳」ですよね。
羅漢:だから僕もじゃんごさんに洗脳されてます(笑)秋田の若い人で、これだけ気持ち高めのヤツいねーなって思います。
ブログ3万PVを達成してからよりじゃんごさんを意識するようなったし。コレアキ2017の記事を書いていただいた頃から、継続してブログを更新してるってところ見てるしね。
じゃんご:ありがとうございます(恐縮)
「継続は力なり」を信じれるかどうか。
羅漢:僕、続けることが正義だと思ってるんですよ。みんな大きいこと言うんですけど、途中で辞めちゃうんですよ。
じゃんご:わかります。続けられないんですよね、1年ももたずに。
羅漢:人の才能どうこうよりも、続けてるかどうかってすごく大事ですよね。最初は「羅漢?誰?」と言われますが10年以上続けてこうしてやれてるんで。
やっぱり、この結果って続けてこれたからだと思います。
じゃんご:私もブログ毎日更新してるので共感します。「継続は力なり」という言葉をいかに信じれるかですよね。やっぱり県民性なんですかね?
お酒の席で「よっしゃやろうぜ!」ってなるけど、次の日なればみんな忘れてる感じ。すごく盛り上がっていいアイデアなのに、一晩しか追及しないんです。秋田の嫌いなとこです(笑)
羅漢:あとはそれプラス、「どれだけ挑んでいるか」じゃないですか?続けてても変わらないままだったら意味ないですから。
秋田では「生み出した後」が大事
ストレートな歌詞と、圧倒させる力強い歌声を体感できる2ndアルバム「狼煙」
じゃんご:音楽もブログもそうですけど、秋田で何かを生み出した時、県民のライフスタイルに馴染まないとダメだと思っています。じゃなきゃ秋田で生きていけない!って感じがします。
羅漢:音楽の場合は受け手の腰が重いですよね。そもそも県民に音楽の文化が無かったってのがデカい。東京の人たちってそこら辺のフットワークが軽いので…。
じゃんご:そうですよね~
羅漢:逆に発信する側は、「いいものを返せないからファンがつきにくい」という問題もあると思います。あとはラップ(音楽)の生き方に関して言うと、認めて欲しい!という気持ちが強いですね。やっぱりこの業界はどうしても認めてもらえない部分があって…。
じゃんご:偏見ですね。秋田だとなおさらかも。
羅漢;それも含め僕がいい意味で毒して先頭に立てたときに、若手を引っ張り上げて発信していけたらなって。いろいろ難しいところはありますけど、そんなことを勝手に背負ってます。
「魅せ方」はいくらでもある
羅漢:僕がインストアライブツアー始めた頃、最初は曲だけやってたんです。やっていくうちに「このやり方、初見の方みたらつまんなくね?」って思って(笑)。ただただアツいことばっかり言っちゃうし(笑)。そこで初見の人を楽しませるにはどうしたらいいかを考えました。
まずはDJを知らない方が多いと思うので説明するんです。「DJってなにやってるかわかります?後ろでただ突っ立ってるだけじゃないんですよ~」って感じで。インストアライブの途中からはDJにスクラッチや2枚使いをさせた流れでフリースタイルラップを始めるようになりました。すると全然お客さんの「聴き入る感」が違うんです。
じゃんご:ぶっちゃけDJとかって知らない人は多いと思うのでいいアイデア。私もよく知らないので見たいし聴きたい…
羅漢:話は変わりますが、おじいちゃん・おばあちゃんがラップを聴くと言葉数が多いのでボケ防止につながると思います。シンプルに(笑)
じゃんご:「聞くと良い」みたいな?
羅漢:そうですね。いずれやってみたいです。『おじいちゃん・おばあちゃん向けのラップ講座』
じゃんご:それ、誰もやってないですよね?絶対やった方がいいですよ!
羅漢:はい(笑)ワンマンが終わってから、いろいろ動き出したいです。あとはラッパーとして講演会をやりたいんですよ。
じゃんご:あ~超聴きたい!(笑)羅漢さん母校でもやってましたよね?
羅漢:僕が母校でやったときは、生徒からずっと質問だったんですよ(笑)先生方からも「あんなに質問くるのは初めてでした」なんて言われたり。子供たちの感想文もすごかったって聞きました。
秋田の田舎の五城目でも「芸能界なりたい」って子がいたので、ほんとにあの場で自分が喋れてよかったなと。
▲2ndアルバム「狼煙」に収録されている レット・イット・ビー
羅漢:十年来の付き合いのDJ RATSU a.k.a BERABOWが作るトラック(曲)と自分のラップで諸先輩方が重ねてきてくれた秋田の音楽史を更新していきたいです。
応援よろしくお願いします!
じゃんご:また羅漢さんの記事書きますね。長々とインタビューにお付き合いいただいて…本当にありがとうございました!
最後に
「じゃんごブログで羅漢さんをインタビューすること」は私の夢の一つでした。正直、まだ少し先かな?って思っていたのですが、こうして実現できたこと、インタビューをしたことでわかったことがあります。
夢に早すぎるなんてない。
私はこれから秋田でやりたいことがたくさんあります。
まだ先かな?
もう少し待とうかな?
そうしているうちに、
どんどんチャレンジできなくなる。
常に挑戦しつづけます。
羅漢さんがそうしているように。
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