秋田ゆかりの小説「イシュタムの手」を読んでみた
今回紹介するのは、小説 『イシュタムの手』。純粋におすすめしたいと思った1冊です。
この作品は、秋田県大仙市出身の作家・小松 亜由美さんが執筆したミステリー小説。
舞台となる土地も秋田と深く結びついており、地元の人なら「ここだ!」とすぐに思い浮かぶリアルな地名や情景が次々と登場します。

タイトル | イシュタムの手 法医学教授・上杉永久子 |
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ジャンル | 現役解剖技官が描く、リアル法医学ミステリ |
リンク |
解剖をめぐる本格ミステリー

物語の主人公は博士課程の学生で、彼を導くのは女性の解剖医。
物語は変死体の司法解剖を通じて進み、リアルな描写に思わず引き込まれます。
著者自身が法医学の教授で、実際に解剖を行っている現役の専門家だからこそ、描写の説得力が桁違い。

人気ドラマ『アンナチュラル』をイメージすると分かりやすいかもしれません。
解剖という重厚なテーマを扱いながらも、ストーリーがテンポよく進むので読みやすい1冊です。
秋田弁と地元の空気感に惹かれる
この小説の大きな魅力は、随所に登場する秋田弁や地名。大仙市や横手市といった土地が舞台となり、地元に暮らす人なら「まさにあの場所だ!」とイメージできるはずです。
登場人物が交わすリアルな秋田弁も見どころのひとつ。

秋田県民なら理解ができる独特の表現が活き活きと描かれ、方言の持つ温かさや力強さを再認識できます。
秋田に馴染みのある人なら懐かしさを、県外の人なら新鮮な驚きを感じることでしょう。
読んで感じたこと

『イシュタムの手』は、ミステリー小説として楽しめるのはもちろんのこと、秋田弁や地元文化を大切に描いた“秋田本”としても魅力的です。
県南の言葉づかいやお酒「爛漫」といったリアルな要素が、作品をより立体的にしています。
読み終えたあと、「秋田弁ってやっぱりいいな」と改めて思わせてくれる小説でした。
まとめ
- 秋田県出身の作家による司法解剖ミステリー
- 秋田弁や地名がリアルに登場
- 解剖シーンは現役の法医学者だからこその迫力
秋田にゆかりのある方、ミステリー小説が好きな方にぜひ手に取っていただきたい1冊です。
今回紹介した内容は、YouTubeチャンネル 「じゃんごTV」 でも詳しく話しています。興味を持った方は、ぜひ動画もご覧ください。

タイトル | イシュタムの手 法医学教授・上杉永久子 |
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ジャンル | 現役解剖技官が描く、リアル法医学ミステリ |
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