ウイスキー専用いぶりがっこを知っていますか?
なんでもこのいぶりがっこ、ウイスキーと合わせることで深い味わいを楽しめるようなんです!
今回取材させていただくのは、ウイスキー専用いぶりがっこの生みの親であるすまっこふぁーむ代表 梅川尚季さん。ウイスキー専用いぶりがっこの誕生秘話や気になる味について取材してきました!
ウイスキー専用のいぶりがっこはこうしてできている!
私の場合、まずは「大根づくり」から始まります。収穫したら一回洗って、乾燥させます。それからいぶし小屋で乾燥した大根をいぶっていきます。だいたい3日~4日ですね。そしていぶした大根を漬けこんでいくんです。
漬けて、60日以上寝かせてはじめて「漬けあがりました~」という感じになります。
ウイスキーを作るときってウイスキー樽の内側を焼くんですよ。そうすると成分が溶け出しやすくなるんです。本当は同調させやすいようにウイスキー樽でがっこを漬けたいですが、漬け樽にチップを入れて、ウイスキー樽の環境に近づけるようにしています。実際にウイスキー樽でいぶりがっこ漬けると、割れてきたりするのでこれ(漬け樽)を使ってます。
このウイスキーもめっちゃ高いの使ってるんですよ。だがらもったいね~と思って使ってます(笑)
怒られそうな使い方ですが(笑)
ウイスキーの余韻
ウイスキーは「余韻」が特徴的なんです。最後に余韻がガァ~っとなる感じ。いぶりがっこもウイスキーのような余韻を持たせるように、膨らみあうように意識してます。
ウイスキー専用いぶりがっこの販売場所
(今回は特別に梅川さんから直接購入させていただきました!)
実際に食べてみた!
あ、濃い味だ!ちょっとこっちのほうがウイスキー感漂ってます!僕、濃いほう好きですね~。おいしい。
2種類とも販売価格は同じですが、実は「スモーキー&ソルティー」のほうが、じぇんこ(お金)かかってます。笑
あと、普通のタイプのいぶりがっこも売ってますよ。
元バーテンダーが語る誕生秘話
そこからは色々な仕事経験を積みました。寮生活をしながら、長野の老舗旅館でも働いたことがあります。
それからその同僚とめっちゃ仲良くなって、「一緒にバーやろう!」ってなったんです。彼は仙台の人だったので、仙台でバーテンダーの修行。私は東京でバーテンダーの修行をしました。
そして2009年、仙台でショットバーをオープンさせました。二人でね。
その時にいぶりがっこのさらなる可能性を見い出しました。地元の名産だし。
「もしウイスキー専用のいぶりがっこをつくることができたらもっと喜んでもらえるんじゃないか…」というのがきっかけですね。それから10年後の今、こうして形にすることができました!
ショットバーは続いていたのですが、震災の影響でグチャグチャになっちゃってお店をたたむことになりました。彼は今、別の仕事をしています。
自分が美郷町に帰ってきてから農業(トマトなど)で実績だして頑張って、ようやくウイスキー専用いぶりがっこ!といった感じです。
生産者のエピソードを知ってから食べるものっていっそう美味しく感じられますよね。このエピソード聞けてよかったです!泣
自分が好きなウイスキー合わせることで味の変化が楽しめますので、ぜひ自分好みの組み合わせを見つけていただけたらと思います!
さいごに
いぶりがっこづくりは、ゼロからのスタート。
梅川さんは地元のいぶりがっこ生産者へ直接話を聞きに行ったり、何度も試作を重ねて「ウイスキー専用いぶりがっこ」をつくりました。現在は新たないぶりがっこを開発中とのことで、次なる朗報も楽しみです!
梅川さんは農作業が忙しく、オンラインショップ販売は3/25までの予定です。みなさんも買ってみてくださいね!