どうもです。じゃんごブログ編集長です。
- 鹿児島県の「薩摩地鶏」
- 愛知県の「名古屋コーチン」
- 秋田県の「比内地鶏」
これらは日本三大地鶏と言われています。
私が住む秋田では、比内地鶏を使った料理を観光地やレストランなどで食べることができます(実家では食べる機会が少ないです)。でも、全国的にも比内地鶏は有名で、秋田県民として鼻が高い♪
比内地鶏に対する県民の熱量(ブランド期待値など)は「きりたんぽ」や「なまはげ」の如く、秋田比内地鶏生産責任者の店 本家あべや という比内地鶏を存分に堪能できる専門店もある程です。
秋田のニワトリ
秋田では2種類のニワトリが有名。
- 比内鶏
- 比内地鶏
「地」が付くと付かないではどのように違いがあるのかってわかりますか?写真(見た目)を見ていきましょう。
▲比内鶏。頑張る!水深委員会より
▲比内地鶏。秋田県産比内地鶏専門店 美郷錦より
私はわかりませんっ!!
写真みても同じ鶏にしか思えない!!
秋田県民として、「きりたんぽ」や「なまはげ」の文化を語れない・伝承できないということは恥そのもの!今回は「比内鶏」と「比内地鶏」について勉強していこうと思います!
比内地鶏と比内鶏の違い
比内鶏とは?
「東南アジア・中国など近隣諸国から渡日して行った鶏が自然交配して形成して行ったのが日本各地の地鶏」と考えられているが、1951年に出版された書籍では「江戸時代に秋田県北部の地鶏に軍鶏を交配した鶏種が比内鶏」としている。ウィキペディアより
ちなみに「軍鶏(シャモ)」は闘鶏用、観賞用、食肉用のニワトリの一品種。【東南アジア・中国の軍鶏】と【日本の地鶏】のハーフが比内鶏、ということになります。
比内地鶏とは?
「薩摩地鶏」「名古屋コーチン」「比内地鶏」は日本三大地鶏と考えられている。
原種比内鶏は「成長が遅い」「体が小さい」「耐病性に劣る」などの理由で生産性が低く生産者に敬遠されていた。そこで秋田県畜産試験場は1973年から比内鶏を県の特産物とするため品種改良を行い、比内鶏の特長を引き継ぎながら食味を維持しつつ生産性を向上させるために、比内鶏の選抜優良種「秋田比内鶏」のオスと、ロードアイランドレッド種のメスを選抜し諸問題を解消した比内地鶏を作出した。ウィキペディアより
簡単にまとめると以下のようになります。
- 東南アジア・中国の鶏と秋田の地鶏を掛け合わせたものが「比内鶏」
- 生産性が低い「比内鶏」とロードアイランドレッドを掛け合わせたものが「比内地鶏」
そして美味しい比内鶏は、日本三大地鶏とまで言われるようになりました。
「飛ぶ鳥を落とす勢い」ならぬ「飛ぶ比内鶏を落とす勢い」で比内地鶏は全国へと羽ばたきました。
おのずと、生産性が低い比内鶏は減少。
野鶏に近く、品種改良もされていない比内鶏は貴重な存在であるため国の天然記念物に認定されました。
トリビアの泉と比内鶏
かつては比内地鶏のことを食用であるにも関わらず『比内鶏』とメディアで表記されていることが多かったようです。
その為、フジテレビ系列の番組『トリビアの泉』の2003年12月10日放送分において、『比内鶏を食べると逮捕される』というトリビアが放送されました。放送以降、『比内鶏』と表記されていたものはすべて『比内地鶏』と表記されるようになりました。
『トリビアの泉』は現在放送していませんが、筆者もドンピシャでこの放送をリアルタイムで見ていました。「そういえば、トリビアの泉で比内鶏のことやってたなぁ~」というところからこの記事を書き上げています。
本当は逮捕されない!?
一般に天然記念物は食用禁止と思いませんか?
文化財保護法で禁止されているのは「現状を変更」すること。
野生動物は、捕獲したり殺したりすれば「現状の変更」となりますが、家畜の場合は、人間に飼育され、売買され、使役(食用含む)されるのが「現状」。例えば、見島牛は天然記念物ですが、食肉として飼育されています。
比内鶏が交配種の比内地鶏として流通しているのはあくまでも生産性を重視してのことで、 比内鶏を食べることが禁止されているからではないのです。
比内鶏を食べても逮捕されるわけではないようです。
比内鶏・比内地鶏生まれの地
▲大館市比内町
比内町(ひないまち)は、かつて秋田県北秋田郡にあった町。比内鶏・比内地鶏の生まれの地として有名です。
2005年に同じ北秋田郡に属する田代町と共に、隣接する大館市に編入され廃止されます。編入後(現在でも)、大館市比内町として地名が残っています。
まとめ
今や秋田県を代表する食材となっている「比内地鶏」
それこそ、トリビアの泉が放送される前までは「比内鶏」として「比内地鶏」を販売していた店や商品が多かったみたいです。なんだか記事を書いていたら比内地鶏が食べたくなってきました。
比内地鶏は他のトリとは違い、出てくる脂がキメ細かく、煮たりすると他の食材と絶妙に脂が絡み合い、想像を絶する美味になるようです。
あぁ!!
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