【妄想】秋田に超巨大テーマパークができたから行ってみた!#2

前回の続きです。

【妄想】秋田に超巨大テーマパークができたから行ってみた!#1

2017.11.10

 

 

 

【妄想】秋田に超巨大テーマパークができたから行ってみた!#2


入園前に

秋田にできた超巨大テーマパークの開園時間まであと1時間。

大名行列と言わんばかりの、長い長い入場列に謙虚な態度で参加している私の目の前には、いかにもゴツイ系という言葉がお似合いの黒人マッチョの姿。その隣には夜な夜なクラブ通いの家出系金髪少女。どうやらお二人はボーイフレンド・ガールフレンドの仲らしい…と、なにもかも達観したような気持ちでいる私だが、意外とそうでもない。

ありえないのだ。

 

まず、秋田にアメリカンな匂いを漂わせる人物が、目の前に君臨していることが異常である。

行列の先をよくみると、アベイルやしまむらでは入手できないと思われるカラフルなファッションのアジア系女子、プーチン大統領顔負けのツルピカ紳士らが、今かいまかと開園を待ち望んでいる。

 

「ファッキンアキタ!」

 

そう言葉にしたのはアジア系女子でもツルピカ紳士でもない。私の目の前にいる黒人マッチョだ。彼はUSJにいる恐竜の如く咆哮!!!!

きっとアレだ。開園が待ち遠しくてつい叫んでしまったのだろう?わかるぞ、その気持ち。ファッキンなどそっちの国のジョークだろう…くらいに感じていた。(確かに開園時間はとうの昔に過ぎていた)

しかしこの後、秋空のなか冷や汗を流す事態になるとは思ってもいなかった。

 

 

黒人マッチョのジョークじゃない本音を皮切りに、ついに大名行列はシビレを切らした。あらゆる言語が飛び交う首脳会議を連想させるように、秋田のテーマパーク「アンヴェ」の開園遅延に対してブーイング、または不満が爆発した。

さらには「開場時間が押している」というアナウンスは一切ナシのこの状況…。イチ秋田県民として申し訳なさで一杯だっ!なんとかしてくれ~(汗)

とばっちりを喰らいたくなかった私は、しばらく他県民のフリを繰り出すのだが、不満爆発の大名行列が次第に落ち着きを取り戻すのを感じた。

 

新・秋田銘菓「銀萬」

「オーイエー!」

「ボーノ♪」

先ほどの不満爆発がまるで嘘だったかのように、平和的な発音が列の先頭から聞こえてくる。

 

 

一体何が起こっているのか。

頭の上にハテナマークを浮かべる私。何やら”あきた観光レディー”が列に並ぶ一人ひとりに、正方形の箱を配布していた。

「なんだなんだ?開園が遅れたお詫びに金の延べ棒、またはダイヤモンドでも配っているのだろうか…」そう妄想を繰り広げる間もなく、私にもその順番がまわってきた。

観光レディーの口からは、以下のようなことが述べられた。

 

「こちらは秋田銘菓・『金萬』より新商品、『銀萬』でございます。是非ご賞味くださいませ。」

その意外さに、秋田の宣伝下手を疑った。なぜこのタイミングで手土産を渡されるのか。しかも新商品!秋田銘菓の金萬でなく、銀萬って!!今食べるの!?謎ぉぉぉ!!!!

 

まぁいいや。これが秋田流のおもてなしかと悟りを開き、いよいよ箱を開ける。

!?

 

なにこれ!?

「銀萬」と言うくらいなので、「金萬」と姉妹商品とばかり思い込んでいたからだろうか…色や形がまるで別物なのである。

まず形だ。金萬のキレイな丸とは裏腹に、四角い形状をしている(食べ物であることは間違いない)…そして色。色は金萬のようなきつね色とはまるで違う。大福のような白い生地に銀箔が施されており、中心部には「銀萬」の2文字が威風堂々と焼印されている。そして中の餡らしきものは赤い。それはまさに秋田美人の白い肌。寒さで赤らむ頬に舞降る秋田の麗しげな雪を連想させる…それが「銀萬」の正体だ!

それにしても、見た目が綺麗。秀麗無比なる銀萬よと声に出して歌いたくなる程である。

英語の授業序盤で習う”コトバ”が聞き取れたくらいだから、外国人たちのウケも非常にいいようだ。

やわらかふんわりもっちり生地は、四角の状態をキープできるくらいの固さで新食感。中の赤い餡は、小さな粒の集合体。ハタハタの卵をイメージしていると観光レディーからの補足説明があり、ハタハタの「銀色」とかかっているのか!と勝手に納得した。

以上の説明は全ての外国人に、あらゆる言語を駆使した”あきた観光レディー”たちがやってのけた。

そして説明の最後には、バリバリの秋田弁(日本語)と最高の笑顔(可愛い)で「お土産で買ってけれな!」と新・秋田銘菓「銀萬」のPRを締めくくるのであった。

 

後に気付くことになるが【開園が遅れ、秋田美人が『銀萬』を配布する】の1セット、実は銀萬PR戦略の一つだったらしい。秋田の魅力を十分に伝えよう!という秋田県民の知恵や努力に、誇らしさを感じる私であった!

先ほどまで他県民のフリをしていたくせに(笑)



開園

~♪

秋田県民歌が流れる

…大名行列が動いた!

どうやら開園の合図らしい。

 

私は、まるでアンヴェの支配人かのような威勢の良さで歩を進め、「Welcome AKITA!」と書かれてあるゲートを颯爽とくぐりぬけるのであった。

(続く)

※『秋田に超巨大テーマパークができたから行ってみた!#2』は妄想です。登場する人物・団体・名称等は架空(一部存在)であり、実在のものとは関係ありません。

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