【妄想】もしも秋田県でゾンビパニックが起こったら

死体のままおぞましく動きまわり、人間の肉を喰らい、襲われた者もゾンビと化す。。。

じゃんごブログ編集長です。
さて、今回の【妄想記事】は「もしも秋田県がゾンビで溢れたら」です。秋田県でゾンビパニックになってしまうとどうなるか。生き延びる方法はあるのか?
筆者の知識と妄想だけで展開されていく記事です。お付き合いの程、よろしくお願い致します(笑)

 

まずはゾンビの条件

「ウォーキングデッド」「バイオハザード」等でお馴染みのゾンビ。
皆さんテレビやゲームで一度は目にしたことがあるはずです。今回妄想するにあたって「どんなゾンビが登場するのか」を決定しないと何でもアリになってしまいます。こんな感じで進めていきます。
①人間がゾンビに噛まれたらゾンビになる
②ガス・水道・電気ストップ
③頭(脳)を破壊しなければゾンビは死なない
④「日本列島最後の砦が秋田県」ということ。

①~④を踏まえてスタートです!

 

目が覚めると…

<2017/6/21 AM7:30 秋田県 晴れ>
いつものように出社支度を始める私。今日は清々しい朝だ。大学時代、ニュースや新聞を全く見ていなかったけれど社会人となった今では「テレビニュースを見ること」は毎朝のルーティーンになっている。
「そう言えば、昨日ぶん投げたんだ。」昨日の事を脳裏に浮かべながら、定位置に置かれていないリモコンを手に取り電源ボタンを押す…どの局も映らない、、、あれ?照明もつかない、、、というか

電気が入らない(怒)!

朝からの停電に苛立ちを覚えながらも、会社に遅れる訳にもいかないので復旧作業なんてそっちのけ。昨晩買っておいたランチパック片手に早めに家を飛び出す。

家から車で20分。会社まで片道かかる時間。早めの出発だったので(天気も良いので)50kmくらいのスピードで車を走らせランチパックのツナマヨ味を頬張る。

道中見かける、「隣の家の人が逝った…」みたいな表情を浮かべるじっちゃん、ばっちゃん。
平日にも関わらず外に出ている小学生。代休なのか?ギャンギャンとサイレンをかます警察車輌が2台3台….

 

なんかヤバい!?!?

慌てて車のテレビをつける。
いつもAKT(秋田テレビ フジ系)にチャンネルを合わせているので、この時間帯は「めざましテレビ」が放送されているはず…。

私はあきらかに「めざましテレビ」じゃないその番組を目にした途端、車を60kmから30kmくらいのスピードに減速して約500m程進んだ。やがて車を完全に停車させ、ゴクリと唾の”のどごし”を感じた後、私はその「偽めざましテレビ」をじっと見つめた。

私の脳によると、24時間テレビは毎年【大曲の花火】の時(8月の第4土曜)に放送されるとインプットされている。
そして今日は6/20。24時間テレビはもってのほか。6月だし。朝から特番や映画を放送…なんてことも、普通ないだろう。

少し不可解なのは、AKTが放送している「偽めざましテレビ」の画面左上に見える
【生中継】【緊急事態】という2ワード。

車の中の人を”うにうにしている”黒い軍団。仙岩峠のバリケードを今にも秋田県側に破壊しそうな狂人たち。小坂町を走る高速道路をのらりくらりと行進する群。。。私の目に飛び込んできたのは、

ゾンビだった。

ゲームで数百体も倒してきた、洋画で何度も見かけた、まぎれもないゾンビがリアルタイムで映し出されていた!!!
その放送は「偽めざましテレビ」ではなく秋田県民に向けたオフィシャルの「緊急速報」だった。

頭が「ズバン」となり、目が覚めた。あと、どんどん心拍数が上がっていくから吐きそうになった。

【緊急速報】ゾンビパニック!日本最後の砦は秋田県のみ!


<AM8:05>
なんだかわからない…。

状況が把握できない。心臓の鼓動が激しい。どうしたらいいか解らない。…当たり前である。あり得ないことが起きているのだから。それは「東日本大震災」の感覚と似ていた。

少し冷めた思考の自分もいた。

「どうせくるはず無い、ありえない。」心の何処かでそう思っているのだろうか?
私は人間が持つ【生きる力】を無くしたのか?それとも既にゾンビと化しているのか?
……いや違う!俺は人間だ!!そう自分に言い聞かせ、謎の緊張で小刻みに震える手をパーにした後、ぎゅっとグーにした。映画の主人公になったつもりで小さな決心をする。



 

絶対生きる!!

そう決心した私は、【昨日充電するのを忘れたスマホ】を鞄から取りだし、即座にTwitterを開いた。

リアルタイムのトレンドを把握したい時はTwitterに限る。Twitterは東日本大震災でも活躍した。テレビで誰かがそう言っていたのを思いだし、タイムラインを遡る。。。

 


「え?いきなり停電?そして外が騒がしい…治安わる。」

 

「RT【緊張速報】各地で人間を襲うゾンビが出現しています!ゾンビは音に敏感で人間を襲います。気づかれないよう、なるべく物音を立てず避難して下さい。やむを得ない場合は鈍器や刃物で頭部を狙い、無力化して下さい。」

 

「RT こんな田舎にゾンビいる訳無いと思って原付外でたら、友達の母ちゃんがゾンビになってて血の気が引いた。無力化じゃねえよ!日本は”人を殺せ”って言ってるのか!?殺せるはずない。とりあえず家族で逃げる。」


…意外にも私は、すんなり状況を受け止めることが出来た。
ゾンビが日本中で溢れていること。ゾンビの大群が秋田県にも迫っていること。
秋田県が日本最後の砦だということ。

 

生き延びなければいけないこと。

スマホには「ネットワーク接続が不安定です」の文字。Twitterは3時間前のツイートまでしか更新されない。気がつけば、スマホの電波はゼロになり、「偽めざましテレビ」こと「緊急速報」も受信レベルが下がり見ることができなくなった。

通信機器、壊滅。

「ゾンビが秋田に来ていること」を体感した。
<AM8:15>
さぁ、どうする?車中で次のアクションを考える。スマホも使えない、テレビもラジオも聞けない。ただの車と生身人間1人。…家族が心配だ!車をグルンとUターンさせ、実家へと向かった。

 

<AM9:00>
実家に着いた。やはり家族というものは以心伝心で、嫁いでいた姉、離れに住んでいる祖父母もゾンビのニュースを見たらしく、皆集合していた。

父親は休む暇なく、家の周りに鉄板やガラクタ、木の板などを組み合わせバリケードを設置していた。母が「避難所さいぐべ!あそごの体育館!」と父に言うが「秋田しか人間いねんだど!誰守ってけるって!?」と父。心強い。

私も同感だった。ニュースでは「最後の砦は秋田県のみ」と放送されていたし、AKTのアナウンサーが緊急速報って普通ありえないので、秋田しか生存者がいないと思った。警察も自衛隊もきっと助けてくれない。家族は父の意見に従った。私もバリケードを手伝う。まさに、ゾンビのバリケードと言えば!みたいなのをせっせと作った。

次第に「怖くて…一緒にいていいが?」という塩梅で安全を求めてくる近所の人たちが増加。(バリケードもあるからね…)ひとまず家全体のバリケードを完成させると、実家は”小さな拠点”のようになった。

 

<AM12:00>
とりあえずはバリケードでしのぐことはできる。私以外、全員そう思っていた。家の周りをバリケードしただけじゃダメだ。完璧に乗り越えられるし、家もつぶれる。ゾンビ映画のバリケード突破シーンは何度も見たことがある。

リアルにそれが起こると思っていた。

しかし、バリケード設置作業は近所のじっちゃん達も参加していて、ショベルカーとか工事器具を使い、気づいたら”大がかりなプロジェクト”になっていた。バリケードはみんなの生きる希望。作業終了後は【拍手】【笑顔】のフィーバーだった。

そんな中、
「このバリケードはダメ!絶対破られる!」と威勢よく講演しても達成感たっぷりのオヤジ達には響かないだろう、ここを動かないだろう、とわかっていたから言えなかった。みんなご飯食べてるし。

 

 

<PM1:00>

「ゾンビ全然こないじゃん」

バリケード拠点に受け入れてあげた子供たちが残念そうに叫ぶ。昼寝をする人、不安げな表情を浮かべる人、様々いた。これだけ人数がいれば(12名)安心するし、もし最後が来ても,,,なんて考えているのだろうか。悲しいけど。

確かにゾンビが来る気配はない。
田んぼの稲が成長し、一層緑が深まるこの6月はいつもの6月のように感じられる。「あ、もしかしてよ?田んぼさぬかって歩けねぐなってるんだべ!」と冗談を言うおばあちゃん。

その説は確かだった。

”小さな拠点”に来客者。
「おーい!」バリケードの外から声がする。それに対応する私…。命知らずなのか、物好きなのかわからないけど、目の前に立っている青年の話を聞くと、県境まで車を走らせゾンビの様子を見て来たらしい。

”小さな拠点”ようにバリケードを設置している家は多く、大体人が集まっているので、そこめがけて情報を伝えて周っているようだ。それでご親切に”小さな拠点”へも立ち寄よってくれた、という訳だ。。。(感謝)

①ゾンビは田んぼにぬかり、足止めされている
②その隙に猟友会が銃でゾンビを無力化している
③ゾンビは沢山いるが県境のトンネルを守れば止められる(山は登ってこれない)
④それでも秋田県内にゾンビが侵入している
⑤警察・消防・自衛隊は全て県境に集中している。危険は自分で防げ!

以上5点をうまくまとめて伝えた青年は、また車を走らせ田舎道に消えていった。
そして私は改めて田んぼの恵みに感謝した。

夜の恐怖


<PM6:00>
通信機器が使えない。
最新の情報は勇敢な青年から伝えられた①~⑤だけ。ゾンビも来ないし、もう大丈夫なんじゃないか…という空気が”小さな拠点”に流れていた。私は絶対に気を抜かなかった。

夜が一番危ない

と私はゾンビゲーや映画で心得ていたから、一瞬たりとも気を抜けなかった。電気は発電機を使用して確保。秋田の人は発電機をよく所有しているから困らない。また、このような状況下で許される【買い出し】という名の【窃盗】で水も確保済み。田舎のお米のストックは計り知れないもので、ゾンビさえいなければここで一生暮らせる勢い。

 

 

<6/22 AM1:00>
女性・子供は就寝。
拠点の2階から、男性たちが交代で見張り。経験上(ゲーム・映画)、ゾンビは灯りに寄って来る。私の指示で、拠点の灯りは最小限にしてもらった。発電機も1つしか稼働させない。

私が見張りをする番。
見張りは2人1組・背中合わせで「北と西」「南と東」を担当して見張る。日中、バリケード作業でくたくたの私は重いまぶたをグッと引き上げ、見張りに臨む。
もう一方の、東のおじさん(実家から東の位置に家があるから、昔からそう呼んでいた)は、酒を飲んだらしく、超臭い。酒気帯び見張り厳禁!と注意できずにいると東のおじさんはコクリコクリと頭を揺らし、いびきをかいて寝た。

そんな危機感もない、酒気帯び見張りの東のおじさんを逮捕したいくらいだったが、
話し相手もいない私も限界。眠さMAX。次第に東のおじさんと同様に、コクリコクリと頭を揺らした。

 

 

ダダダダダダ!!

急に爆れつ機械音!
「….なんだ!?」東のおじさんも同じタイミングで目を覚ます。機械音の正体は発電機。一気に”小さな拠点”がフルライトアップ。

父が地上で叫び、走っている。あいにく機械音で聞き取れない。夜は発電機をたくさんつけない(音でゾンビが寄るから)約束だった。

【非常事態】ということは即座に理解した。あんなに強張った表情をする父もみたことなかったし。



ゾンビが来ている

ほとばしる緊張と、泣きわめく子供たち。必死に統率をとろうとする父。不安そうな母と姉。バリケード付近を血眼でみつめるおじいちゃんたち。片手に農機具。。。

どうやらバリケードをドンドン叩く音がして、発電機を稼働させた様子。私も2階から手持ちライトをバリケード周辺にかざし、ゾンビ捜索。

!!??!!??

約3キロ程離れた場所で火事!
暗闇からでも目視できるほどの黒煙…避難所の体育館だ。【火事=ゾンビにやられている】当てのない経験則で、ゾンビが迫って来ていると確信した。
いるぞー!!
声のする方向に手持ちライトをかざす。
…いた。ゾンビ…それも1体どころじゃない!30秒もすれば、僕らの希望、バリケードはいとも簡単に乗り越えられそうだ。本当にピンチ。

私は2階にいたので周囲の状況が見えていた…バリケード付近に工事用重機…その後ろに車が3台…。5秒くらい考えて、
1階にいる子供たちと、80歳代のじっちゃんばっちゃんたちに言う。

「家の中からでて、車さのれ!」私は思いっきりタメ語で、人生の先輩たちに指示した。

「おめだぢで逃げれ!」…祖父母が言う。。
こんな映画みたいな状況で、映画みたいな発言を本当にしてきたので涙を流しながらも強引に家から連れ出す。

家の中にいた人全員を3台の車に乗せた。私はバリケード付近にいる父へ生き延びる為の作戦を伝える。父は、うんともすんとも言わず、重機の飛び乗った。

重機には父。車の運転席にはそれぞれ、私・姉・東のおじさん。「この作戦が失敗したら死ぬ」誰もが感じていた。私が一番、震えていたと思う。
父が全速力で重機を走らせる。
続いて私・姉・東のおじさんが運転する車で重機の後を追う。

 

内側から勢いよくバリケードを破壊!!!

バリケードとゾンビを破壊する音はありえないほど怖かった。そのままの勢いで…と願ったところで重機は停止。

後ろを振り向く父の表情で察した。
ゾンビの数が多くて進めないのだ。

それでも父は負けじと重機の先端をうにゃうにゃさせながら少しづつ前進。バリケードが破壊されているので案の定、車の窓ガラスにはゾンビがビタッとくっついてくる。不幸中の幸い、私の知っているゾンビのようにドンドン叩いたりはしてこなかった。震えるばっちゃんが手ぬぐいで子供の顔を覆う。

ブチン!ブチン!とありえない音を出しながら先頭を走る重機。破壊したバリケードから30M程したところで、ゾンビの群から脱出。。。

 

車内から聞こえる安堵のため息。
全員無事だ。先頭を走る重機の運転手が英雄に見えた。


<AM2:00>
重機を乗り捨て、英雄も乗車。計3台で秋田市方面へ北上。(”小さな拠点”は秋田県南部)道中見かける、無力化されたゾンビや直視できない程悲惨な形状をした人間。何度も嘔吐しそうになったが、必死でこらえる。

秋田市に入ると警察車両がちらほら…。ALSOKの人らしき防具を纏った警備員も数名いた。車を停車させ、警備員に話を聞くと有益な情報が得られた。

大潟村へ行け!

ゾンビの体液がこびりついた車に乗っているのは全員秋田県民。警備員の助言は私達を納得させるものだった。

大潟村(おおがたむら)
村の全域は、日本で2番目の面積を誇る湖沼であった八郎潟を干拓して造った土地であり、干拓地として日本最大である。Wikipediaより

 

大潟村は八郎潟をメインとした水路に囲まれた村。
平山城を彷彿とさせる村なのだ。

 


Wikipediaより

平山城(ひらやまじろ、ひらやまじょう)
平野の中にある山、丘陵等に築城された城のことをいう。江戸時代の軍学者によって分類された、地形による城の分類法の一つである。Wikipediaより

大潟村への入村ルートは4つ。

いわばその4つのルート守り抜くことさえできれば、大潟村は安全という事になる。八郎湖からのゾンビ侵入は、ほぼ皆無と考えていいだろう。

とにかく私たちは、秋田県のアルカディア・大潟村へ向かうことにした。
大潟村への検問ルートを見事クリアすると(よくある感染してないかチェックはなかった。噛まれてさえなければOKらしい)、村が沈んでしまうのではいかと思うくらいの人で溢れ帰っていた。4つの入村ルートにはバリケードが設置され、警備も厳重。
現地の情報によると、現状大潟村が秋田で唯一安全らしい。

 

「よかった。」
涙を流しながら抱き合う”チーム小さな拠点”

私は父とぎゅっと握手を交わす。これからどうなってしまうのかわからない不安と、人間として生きている感動が入り混じり、訳のわからない涙が出た。

 

 

<AM4:30>
避難所になっている大潟村役場 村民体育館の一画に段ボールでスペースをつくり横になる。ようやく就寝…。秋田ゾンビパニック1日目を生き延びることができた。

知り合いが生きているのか、わからない。

もしかしてゾンビになってたら、、、なんて考えると頭がちぎれちゃいそうなので、私は”小さな拠点”の発電機で充電しておいたスマホにイヤホンを挿入し、[尾崎豊「路上のルール」]をそっとタップした…

 

 

 

以上。じゃんごブログ編集長(妄想しすぎた)

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