【プロに訊く】ご当地・個人勢VTuberの始め方！必要機材・モデルの作り方・費用はどれくらいかかる？

今回は、秋田系吸血鬼VTuberの「男鹿なもめ」さんに、『ご当地・個人勢VTuberの始め方』を伺いたいと思います。よろしくお願いします！

よろしくお願いします！

この記事について

この記事は、YouTubeオンライン取材を文字おこし・編集したものです。

プロフィール
男鹿なもめデビュー時期の話
「声」でファンを作るために
配信機材について
どれくらいの費用がかかる？
VTuberモデルの作り方
2Dと3Dモデル、どっちがいい？
VTuberに必要なスキルとは？
男鹿なもめのコンセプト
VTuberにコンセプトは必要？
コラボ動画ってやったほうがいい？
再生回数が多いコンテンツは？
男鹿なもめ、重大なお知らせ

プロフィール

男鹿なもめさんは、バーチャル秋田から秋田県を紹介する、”秋田系吸血鬼VTuber”です。

秋田県を独自の切り口で紹介する動画やゲーム実況、歌ってみたなど、200本以上の動画を公開されております！

男鹿なもめデビュー時期の話

初めてなもめさんを見たとき、「秋田県にもVTuberいるんだ！」って、衝撃を受けたのを覚えています。

（活動開始した）当時は、VTuberとして秋田を紹介していきます！という方は、いなかったと思いますね。

なもめさんがVTuberを始めたきっかけは？

VTuberというのは、2017年の10月…？それぐらいから一気に爆発的に人気になったんです。私もその時に、VTuberにハマったんです。

当時はやっぱりVTuberって「企業の方が雇ってやってる（企業勢）」が主流だったので、自分がなれるようなものではないって思ったんですね。
ただ、その後、個人勢という、会社に所属するんじゃなくて、自分たちの技術でVTuberになろう！っていう方々が出てきました。それを見て、自分もやってみたい！って憧れを抱いて、地元の秋田に貢献したいとか、秋田の紹介をしていきたいと思っていたので、「VTuberになろう！」って。

「声」でファンを作るために

それにしても、なもめさんの声、めちゃくちゃ素敵です///

調子いいですか!?ありがとうございますwww

声だけでも、ファンになってもらう「きっかけ」になるじゃないですか？
なもめさんは「歌ってみた」の動画も出されてるし、発声の練習などされてるんですか？

現在はまったくしていませんが、呼吸の仕方とか、滑舌などを学べる教室に通っていた経験があります。

やっぱり、見てくださっている方に聞こえてないと配信をしても意味がないので、はっきり話したりとか、重要なところは強く言ったりとか、そういうことは意識しています。

配信機材について

Surface3ってご存知ですか？私、配信を始めたころは、それ1台で全部やってたんですよw
動画を撮影したり、動画編集するのも全部Surface3。当時はデビューしたくて仕方なくて、機材などそろえる前にVTuberを始めていました。

VTuberを始めるには、どんな機材が必要ですか？

デスクトップPC
ウェブカメラ（iPhoneなどでも可）
モデル
マイク
インターネット

…があれば、すぐにVTuberの活動を始められます。

必要な機材って、もっとあると思ってたんですけど、意外と簡単に始められちゃう気がしてきました。

パソコンやミキサー、高稼働で動くモデルなど、突き詰めていけば、いくらでも追及できます。
でも、私のこの3DモデルはVRoid（※1）で無料で作ってますし、Live2D（※2）でも無料でやろうと思えばできるので、こだわらなければ簡単に始められると思います。

※1：人型アバターの3Dモデルが作成できるWindows・Mac用アプリケーション。
※2：平面的な2Dイラストをシームレスに動かして立体的なアニメーションにするソフトウェア。

どれくらいの費用がかかる？

これまで、どれくらい費用を使いましたか？

…40万くらいは。

サクサクっと進めるための「デスクトップPC」で30万。そして「マイク」や「ミキサー」、イラストを描くための「液晶タブレット」…って、あれ？

男鹿なもめ
50万かかってるな！？

結構かかってますね（笑）　やっぱり突き詰めていくと、お金がかかるんですね。

VTuberモデルの作り方

VTuberのモデルを「絵師」に依頼する場合、どうしたらいいのでしょう？

私は、「絵師」と言われるイラストレーターさんに依頼をしたことなないんですが、絵師さんに「イラスト依頼」はしたことがあります。そういう時は、ココナラなどのサービスを通して発注する方法があります。
依頼する際のポイントとしては、「自分がこういう姿になりたい」っていうのをイラストレーターさんに細かく提示することですね。

2Dと3Dモデル、どっちがいい？

2Dモデルと3Dモデル、どっちで始めた方がいいのでしょうか？

それぞれいいところがありますね。
2Dモデルは、表情が豊かな印象です。目がキラキラするなど可愛いらしい表現ができたり、怒った表情ができたり…。ウェブカメラまたは iPhoneがあればすぐ始められるので、入門編としてうってつけです。
3Dモデルは、自由自在に手足を動かせたり、私の場合は舌を出せたりします。

こんな感じで。

このような、全身を使った表現をしたいとなれば、3Dがおすすめです。

ですが3Dモデルは機材が必要で、私の場合、手や足、表情を動かすのに、2つのソフトを同時に起動させてるんです。
今だと「mocopi（モコピ）」っていう、直感的に3Dモデルを動かせる機材などありますが、やはり2Dモデルと比較すると、お金がかかりますよね。

VTuberに必要なスキルとは？

撮影・編集・イラスト・モデル作成もこなすなもめさん。そういったスキルや知識は、どうやって身につけたんですか？

イラストはもともと好きで、パソコンで描いていたので自然と身に付きました。
配信の方法や3Dモデルの作り方とか、そういうのはYouTubeやウェブでまとめられているので、ほぼ独学でやってきましたね。

男鹿なもめのコンセプト

男鹿なもめさんの「吸血鬼」というコンセプトは、どうやって決めたんですか？

秋田県のご当地VTuberとして活動していくにあたり、日照時間が短いことや、龍が登場する伝説ことなどに注目しました。
それに、ご当地を”ただ紹介する”だけでは「秋田を知らない方にまで届かない」と思ったので、【吸血鬼・男鹿なもめのストーリー】を展開することで、「このキャラが気になる！」「この先どうなるんだろう…」と興味を引けるのでは？…と思い、吸血鬼に。

VTuberにコンセプトは必要？

「〇〇系」など、VTuberにコンセプトって必要ですか？

これはちょっと難しいところですね。「何をどんなふうにやりたいか」って、人によって全然違いますよね。
何を、どういう人に、どんな風に伝えたいか、っていうところが”個人の魅力”につながると思うので、最初のうちはコンセプトというか、「どんな方法で何をしていきたいか」っていうことを、はっきり決めておいた方がいいと思います。

「有名なあの人みたいになりたい！」という気持ちで始めるより、「うまくいかなかったらちょっと微調整しよう！」くらいの気持ちでいたほうが、長く続けていく秘訣です！